■童話「金太郎」のふるさと神奈川県・矢倉岳
矢倉岳(やぐらだけ)は、神奈川県南足柄市にある標高870mの山である。神奈川県西部の箱根山地と丹沢山地の間に広がる足柄山地にあり、金太郎伝説が残る金時山(きんときやま・標高1,212 m)の北側に位置する。
登山口となる足柄万葉公園(あしがらまんようこうえん)から矢倉岳へはアップダウンが続くバリエーションに富んだルートで、矢倉岳山頂まで1時間35分ほど、往復の所要時間は約3時間だ。針葉樹に囲まれた登山道は非常に静かで、都心から近い場所にいることを忘れさせてくれる。
山頂に到着するまで眺望はないが、そのぶん山頂に到着した時に見ることができる富士山の絶景には感動するはず。反対側には小田原の街と海が広がっており、こちらも素晴らしい景色が広がっている。
●【MAP】矢倉岳
■山々の向こうにそびえる富士山を小屋の中からぬくぬく鑑賞!【神奈川県・三ノ塔】
三ノ塔(さんのとう)は、丹沢山地南東部、神奈川県秦野市にある標高1,205mの山である。丹沢山地南東部のヤビツ峠から塔ノ岳(とうのだけ・標高1,491m)へ連なる丹沢表尾根のほぼ中間に位置する山であり、周辺の山々とともに丹沢大山国定公園に指定されている。
丹沢山地では混雑することがほとんどなく、山頂からは絶景を望め、短い時間で山頂に立てるため筆者のお気に入りの山の一つだ。
駐車場のある菩提峠から三ノ塔までは約1時間25分。往復だと2時間30ほど。山頂には休憩所があり、小屋の中から富士山を望むことができる。三ノ塔は標高こそそこまで高くないが、海から吹き付ける風で実際の温度よりも体感では寒く感じる。
小屋の中からであれば風の影響を全く受けずに眺望を楽しむことができる。小屋内には椅子とテーブルが設置されているため、温かい飲み物を持参して出かけてみてほしい。小屋の中とはいえ気温は下界に比べてグッと低くなるため、防寒着は忘れずに持っていこう。