■3つのインナーの速乾性を比較

インナーを完全に濡らし、同条件で速乾性を比較
10分間隔で重量を計測し、乾き具合をチェック

 できるだけ同じ条件で速乾性を比較するため、インナー3つを全体が濡れるように水に浸し、洗濯機で脱水をした後に室温20℃、湿度35%の部屋に干して検証を試みた。10分間隔で30分後まで水分の蒸発量を計測したが、結果として、速乾性の高さは「DRY-X」、「ジオライン」、「シン・呼吸するインナー」の順であった。

 また、別の比較ではインナーの一部に20mlの水を染み込ませて、30分後の乾き具合をチェック。吸水性の高いコーヒー用フィルターを使い、残りの水分量を視覚化したが、こちらも同様の結果となった。

それぞれ、時間により蒸発した水分量の参考に
インナーの一部に20mlの水を染み込ませて、速乾性を比較
20mlの水を染み込ませて30分間乾かし、「コーヒー用フィルター」を一定の力で濡れた箇所にそれぞれ押し当て、水分の戻りで乾き具合を比べた

■生地の違いによる着心地の比較

各ブランドの生地の構造に違いがあるが、着心地にどう影響するのか

 それぞれのインナーは、手に取ったときの感触や生地の構造が違う。実際に着てみると、「シン・呼吸するインナー」はサラサラとした肌触りが心地よく、着た直後は少しヒヤッとする冷たさを感じるものの、時間が経つと気にならなくなる。

 一方、「DRY-X」はきめ細かい生地ながらややごわついた感触があるが、着てしまえばそれほど気にならず、さらに着た瞬間の冷たさも感じない。

 「ジオライン」は、柔らかい肌触りで非常に快適な着心地であり、加えて着た瞬間の冷たさもなかった。