■鶴巻温泉の「弘法の里湯」で温泉に浸かろう

弘法山から吾妻山へと続く登山道を抜け、最後のお楽しみである鶴巻温泉へ向かう。ゴール地点の鶴巻温泉駅周辺は、小規模だが、老舗旅館なども立ち並ぶ温泉街。駅に向かう途中にある市営の日帰り入浴施設「弘法の里湯」に立ち寄れる。鶴巻温泉を気軽に味わえるスポットで、カルシウム含有量の多い無色透明の湯は、体が温まりやすく疲れが取れると評判。ハイキングを締めくくるには最適である。
料金は大人1人1,000円(平日の1日利用料)で、土日・祝日は同料金で2時間制。玄関口には、登山者用に大きめの荷物も収納できるコインロッカーがあるのがうれしい。施設は午後3時ごろから混み始めることが多く、筆者が訪れたときは脱衣所のロッカーが空くのを待つ列ができていた。混雑を避けるなら、朝は早めに登って利用するのがよさそうだ。
■四季の移り変わりに注目
季節が移り変わると、それまでにはなかった新たな“彩り”を見ることができ、一度行った山もガラリと印象を変える。弘法山公園も、桜の季節、新緑の季節、花の季節や紅葉の季節など、四季折々の植物や色合いを楽しむことができ、一度訪れただけでは味わい尽くせない山の表情がある。
季節ごとの自然を堪能して登山の魅力に気づいてもらえたら、山の楽しみ方も広がるだろう。ぜひ積極的に山に足を運んでみよう!

【弘法山公園・吾妻山コース】所要時間
秦野駅(0:00) → 弘法山公園入口登山口(0:24)→ 名水はだの富士見の湯(0:34)→亀の子石(0:42)→弘法山展望所(0:52)→ 善波峠(1:24)→ 吾妻山(2:04)→ 弘法山登山口(2:14)→ 弘法の里湯(2:21)→鶴巻温泉駅(2:23)
歩行距離:約7.1km
累積標高差:登り 235m、下り 311m
合計所要時間:2時間23分