冬真っ盛りですが、降り続いた雪もいったん小康状態になっている地域も多いのではないでしょうか。気持ちよく晴れた日、この時期ならではの雪景色と山頂部で汲んだ水で飲むコーヒーを目当てに美味しい登山をしてきました。
■古くより親しまれる信仰の山「位山(くらいやま)」
今回訪れたのは岐阜県高山市南部、下呂市との境にある「位山」です。標高1,529mで日本200名山のひとつに数えられ、麓にある「飛騨一宮水無神社」のご神体とされる霊峰。頂上付近にある「天の岩戸」は、飛騨一宮水無神社の奥宮と言われており、県木であるイチイの木の産地として有名な山です。
夏山登山の対象としても人気のある山で、冬にはスキー場がある「道の駅 モンデウス飛騨位山」からリフトを利用して、山スキーやスノーシューなどを使って登る人も多い場所です。
■すでに絶景! ゲレンデトップから森の中へ
まず「モンデウスパーク」からゲレンデトップを目指します。ビシッと圧雪された気持ちよさそうなスキー場のコースを見下ろしながら、クワッドリフトの終点へ。ここからは連なる北アルプス、乗鞍岳と御岳山の展望が素晴らしく、透き通るような青空と白銀のコントラストが見事でした。
取材日は降雪から4日経っていたのですが、森の中には無数のトレース(足跡)が残り、しっかりと踏み固められていたので、スノーシューは不要なほどです。それでも標高を上げるにつれ積雪量は増し、北斜面や日陰がちな木の影などでトレースを外れると、膝上くらいまですっぽりと埋まりました。