■予期せぬカーブでのスピン体験

緩やかなカーブも、雪や凍結時は一転して危険な道に

 これまでに最も危険を感じた体験は、カーブでの車両のスピンだ。緩やかなカーブだからと、通常速度で進入したのがいけなかった。路面が一部凍結していたことで、車がスピンして一回転するという惨事を起こしてしまったのだ。近くに通行人や対向車がいなかったため、大事故には至らなかったが、雪道でのカーブ走行の怖さを身をもって痛感した。

 以来、カーブ走行時は以下の点に特に注意を払うようになった。まず、カーブの手前で十分な減速を行い、カーブ進入後も減速したままの速度を保って走行する。ハンドル操作は、急激な動きを避け、ゆっくりと滑らかに行う。特に気をつけたいのが、ブレーキを踏みながらのハンドル操作と、ハンドルを切っている状態でアクセルを踏む行為。これらは雪道では横滑りやスピンの原因となるため、絶対に避けるべきである。

■時間と心に余裕を持って安全運転を

 これまでの経験から、雪道運転では特に「急ブレーキ」や「急ハンドル」のような「急」の付く操作を避け、常に余裕を持った運転を心掛けることが、安全確保の鍵となると実感している。

 また、事前に気象情報を確認し、必要に応じて運転を控えるという判断も、安全運転には欠かせない要素だ。筆者が体験したような危険な状況や恐怖は、雪道では起こりがちである。運転の際は、ぜひ時間に余裕を持って、焦らず、無理せず、慎重に走行することを心掛けていただきたい。