■温泉に浸かる野生のサルが見られる！「地獄谷野猿公苑」
もう一つ日本らしさを感じられる場所は、長野県北部の山中に位置する「地獄谷野猿公苑」だ。長野電鉄長野線 湯田中駅からバスで約15分、またはJR 長野駅から直行バスで約40分、その後山道を約30分ほど歩いた先にある秘境感溢れるスポットである。
日本でも珍しい温泉に浸かる野生のサルを見られるスポットとして有名で、海外では「Snow Monkey」として知られ、多くの観光客が訪れる。日本人よりも海外の方が多い印象で、山奥の観光スポットとしては珍しく、看板等も英語表記対応が徹底されていた。
筆者が訪れたのは3月だったためか、野生のサルはたくさん集まってはいたものの、温泉の周囲にいるだけで、湯に浸かる姿は見られないように感じられた。
しかし15分ほど粘り強く待機した結果、ついに1匹のサルが温泉へ。その瞬間、周囲にいた観光客やカメラマンも待ってましたとばかりに皆写真や動画を撮りはじめた。
温泉に浸かるサルは、まるで人間のように温まってくつろぐ表情を浮かべており、見ている側も微笑ましくなった。雪・温泉・ニホンザルの3つが揃った風景はまさに日本ならでは！ 外国人を魅了する理由も肌で感じることができた。
この温泉に浸かるニホンザルを見に、昨今多くの観光客が訪れているが、実は春にも珍しい光景が見られることはまだあまり知られていない。
例年、4月下旬〜6月頃はニホンザルの出産シーズンであり、可愛らしい小猿を抱えて懸命に子育てをする姿を、その息遣いを感じるほどに間近で観察できる。
冬はもちろん、別の時期に訪れてみるのもよいだろう。
地獄谷野猿公苑
住所 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
ホームページURL：https://jigokudani-yaenkoen.co.jp/
※営業日時はホームページよりご確認ください
■日本人なら一度は訪れるべき、すばらしい風景が日本にはある
毎年一面の雪に覆われる岐阜や長野の山岳エリアは、日常生活では決して見ることができない自然や文化が生み出す情緒あふれる風景が溢れている。冬の時期にしか出会えない感動を味わいに、ぜひ白銀の世界へ足を運んでみてはいかがだろうか。
※この記事の情報は2025年1月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。
