■森の玄関からのルート

 杤原めぐみの森の散策ルートはいくつかあるのだが、今回歩いたのは見どころも多く人気のある「森の玄関(標高約320m)」からのルートだ。最初の見どころである「押ヶ池(おしがいけ)」は森の玄関から100mで到着する。ここは標高375mの池。池の中に無数の枯れ木があるさまは、なんとも美しい。

 押ヶ池から400m北に行くと、杤原めぐみの森最高峰(標高431.7m)にたどり着く。「点名笹尾(てんめいささお)」と呼ばれるこの最高峰には三角点があるが、眺望はない。そこからさらに100m程度北へ進むと、杤原めぐみの森の最北端。これより北は愛宕山(あたごやま・標高514m)への登山道になる。

 愛宕山登山道は道標も少なく、上級者向けであるため割愛。

愛宕山登山道の難所 落ち葉が積もる急傾斜で滑りやすい
愛宕山山頂
手前:小峰池、奥:森舞台

 点名笹尾に戻り、ここから南へ300mで峰池に到着する。ここはジュンサイなどが浮かぶ谷あいの池。風が当たりにくいせいか、水面が鏡のようになり、色づいた山の木々が映り込んで一幅の絵のようである。水面に映った山を見ていると逆立ちしているような気分になるのが不思議だ。

 峰池から東へ100m進むと「小峰池」と「森舞台」がある。森舞台は野外劇場のような地形になっており、小峰池を挟んで一望することが可能。ただ押ヶ池や峰池と比較すると少し見劣りしてしまう。ここは時間に余裕がない場合は、立ち寄らなくてもよいかもしれない。