■関場峠から堂所山へ

林道が終わり、関場峠に到着。ついに登山道へ

 小下沢林道が終わり、関場峠へ至る直前の道は緩やかな林道から一転し、つづら折りの登山道に変わる。このつづら折りを登りきると道標が現れ、北高尾山稜との岐路にあたる関場峠に到着だ。

 関場峠から堂所山へは登山道に変わるので、足取りは少し慎重にした方がよいだろう。

 上りと尾根歩きを繰り返し、堂所山の山頂を目指す道では林道とは違い、数人の登山者とすれ違った。中には林道から現れた筆者を見て驚かれた方もおり、少々立ち話をして紅葉や登山道の状況など情報交換をした。

広葉樹の尾根は色付いた落ち葉で彩られている
堂所山へ至る杉に挟まれた急登

 堂所山の山頂には山名標識と三角点、そしてベンチが二つ設置されている。

 残念ながら木立で展望はなく、高尾山山頂のように広々としているわけでもない。陣馬山への縦走の際には巻き道を使う方が多いのもうなずける。

 しかし、静かな山の雰囲気を味わいたい筆者には非常に好ましく、山頂でゆっくりと休憩をすることにした。その間に現れた登山者は1人だけ。

 人気でたくさんの登山者が行き交う首都圏自然歩道の真っただ中にあるとは思えない、ゆったりした静かな時間を過ごすことができた。

堂所山山頂の紅葉は頭上にあった