■2:切った茎の跡が細いもの

左の方が茎が細いことがわかるだろうか

 カットしたヘタの部分の茎の跡が細いものの方が甘いそうです。

 これは1と同じ理由で、栄養分が実に送られる茎が細い方が、水分量が抑えられるから。実際に同じ樹になっている同じくらいの大きさの実から、茎の太さが異なる2つを選んで食べ比べてみましたが、驚くほど甘さに差がありました。

■3:色が濃いもの

出荷段階ではまだ色づきが薄いものも

 可能な限り、樹上で熟してから収穫したみかんが甘くて美味しいとのこと。

 輸送中に追熟するため、遠方に出荷する分はあえて早目にもいでしまうこともあるようで、店頭に並んだ時には一概に言い切れませんが、特に産地の近くで購入するときは色が濃いものを選んだ方が美味しいと思います。

 

 今年は夏の暑さが長引いたことや、カメムシが大量発生した影響で、宇和島エリアのみかんは不作だとおっしゃっていました。しかし、普段都内で食べ慣れたみかんと比べて、自分たちで収穫したみかんの美味しかったこと! これが不作の年の味ならば、出来のいい年の採れたてのみかんはどれだけ美味いのでしょうか。

 身近なスーパーや八百屋でも、適当に選ばずにじっくり自分で見極めて選ぶと、いつもより美味しいみかんにたどり着けるかもしれませんよ。