●扇風機やサーキュレーターで風の通り道をつくる

2wayタイプの扇風機は強い味方だ

 扇風機やサーキュレーターを取り入れることで、網戸から取り込んだ外の空気を車内へ効果的に循環できる。これにより、新鮮な外気を常に取り入れることが可能であり、快適な車中泊ライフを過ごせるのである。

 扇風機は直接風を受けたい時に向いており、サーキュレーターは空気を上下左右に循環させたい時に向いている。それぞれの好みで活用するといいだろう。ちなみに、扇風機はUSB充電のワイヤレスで「吊るす」「置く」の2way式がおすすめだ。 

●ポータブル電源で熱中症予防

場所を選ばず電源供給が可能

 昨今、災害時の備えとして見直され、多くのメーカーから多種類のポータブル電源が販売されている。先述の扇風機やサーキュレーターの電源供給はもちろん、ポータブル冷蔵庫とセットにすることで熱中症対策に効果的である。冬は電気毛布にも使用できるため、オールシーズン使える便利なアイテムだ。太陽光パネルによって短時間で充電できるものもあり、車中泊だけに限らずアウトドアや緊急時など、安心できるひと時を供給してくれる便利アイテム。 

●一度使用すると手放せなくなるポータブル冷蔵庫

この夏、ぜひ揃えたいポータブル冷蔵庫

 ポータブル電源同様、一度使用したら手放せない便利なアイテムがポータブル冷蔵庫である。食材の品質保持はもちろんのこと、夏の車中泊でキンキンに冷えたドリンクを味わったら、誰もが感動するはずである。

 また、冷凍機能付きの冷蔵庫も数多く、食品を適切な温度で保存可能。保冷剤要らずのため、冷却時間もクーラーボックスより持続し、無駄なく食品が保存できて食品ロスの軽減にもつながる。

 道の駅などの旅先で購入した要冷蔵の商品もポータブル冷蔵庫があれば、夏の暑い日でも安心して車内で保存が可能だ。 

■暑い夏は、場所選びとアイテムセットで快適に過ごそう!

適切な場所選びにより、非日常の車中泊が可能だ

 今回は、夏の車中泊を快適に過ごすための対策について紹介した。まずは、車内の温度管理が非常に重要である。最低気温をチェックし、心地いい気温の場所を選ぼう。そして、外の空気を取り込みながら虫の侵入も防げる網戸は非常に効果的である。

 扇風機やサーキュレーターの使用によって、車内空気を循環させることでより快適さが増す。冷感シーツや冷感素材のTシャツなども肌に効果的であり、冷感スプレーやボディーローションといった冷感アイテムも取り揃えておくといいだろう。

 こうした対策をすることで、夏の車中泊でも快適に過ごせるはずだ。安全と快適を優先しながら、楽しい車中泊ライフを過ごしてみてはいかがだろうか。