■JAXAが認めた “宇宙日本食” 缶詰

左:ホテイフーズ「やきとりたれ味75g缶(レギュラー品)」 右:防災備蓄用260g缶

 ホテイフーズの「やきとりたれ味」は、じつはJAXA(宇宙航空研究開発機構)が2019年に「宇宙日本食」として認証している。衛生的な環境で製造され、味がよく、品質が劣化しにくいことが認められたわけで、宇宙で問題ないほどのクオリティなのだから、当然非常食としても申し分ない。

 肉の缶詰として考察すると、使われている鶏肉は、豚肉や牛肉と比べて脂肪の融点が低いという特徴がある(融点は30〜32℃)。冷たいまま食べても口の中で脂が溶けるから、おいしく感じられるわけだ。

 2023年には、賞味期間を5年まで延ばした防災備蓄用の260g缶が発売された。タレの原料が若干変更されていて、レギュラーの75g缶(賞味期間3年)よりもやや甘く、かつ鶏肉にみずみずしさが感じられるのが面白い。

 ちなみに、260gという大容量になったのは、災害時にシェアして食べられるようにという配慮からであります。

■食物繊維は野菜ジュースで補給

カゴメ「野菜一日これ一本 長期保存用」

 最後に「野菜ジュース」の重要性も紹介したい。避難生活が長引くと、ストレスや運動不足、水分補給が少なくなるなどの影響で、老若男女を問わず便秘になりやすいことがわかっている。そこで、水分補給とともに食物繊維も摂取できる野菜ジュースが大事なのだ。

 いろいろな種類が販売されているなかで、僕が気に入っているのはカゴメの「野菜一日これ一本 長期保存用」であります。砂糖や塩での味付けは一切せず、30品目の野菜を組み合わせることでおいしさを追求しているのがエライ。ニンジンの甘みがあり、青臭い匂いがほとんどないから、野菜ジュースが嫌いな人でも飲みやすいのではないか。賞味期間も5.5年と、まさに長期保存用だ。