■じつは事情聴取は1日じゃ終わらない

折り畳みの小型だからOKとは限りません

 体験したことがない方がほとんどだと思いますが、事情聴取って、じつはなかなか時間と手間がかかります。

 当日は声をかけられてから近くの警察署に移動し、刃物を積んでいた理由から職業や年収、貯金や財産、親兄弟の仕事のことなど、結局聴取が終わったのは3時間後の20時を回っていました。

 しかし、これで終わりではありません。帰る時には、身柄引き受けのために妻が警察署に出向かねばなりません。うちは子どもが幼く、この時間に妻は迎えに来ることができないと伝えると、自宅まで警察官が同行して本当に住んでいるかを確認せねばならないとのことでした。

ケースに入れていてももちろんアウト

 21時頃に自宅に警察官の方とともに戻り、実際にその家に住んでいるのかを公共料金の封筒住所などで確認。持っている鍵で実際に玄関が開くかなども確認し、玄関や自宅周辺の写真を何枚も撮られていました。遅い時間まで、お疲れ様です……。

 まだまだ、これで終わりではありません。後日、もう一度警察に出向き、先日話した内容を再度確認せねばならないのです。さらに、指紋や全身写真、顔写真などを撮影し、この日も3時間ほどかかって、ひと通りの取り調べが終了します。

 自宅から小一時間ほどの場所にある署だったのでまだよかったのですが、これがどこか出先での出来事だったとしたらと考えるとゾッとしますね……。

■面倒でも刃物類は、毎回積み下ろしを忘れずに

 ちなみに、私が職務質問を受けたホームセンターやアウトドアショップなどは、刃物を積みっぱなしの方(おろし忘れている)が多そうなスポットのように思います。そのような場所を重点的に見回っているのかを聴取中に尋ねてみたところ、明言はしていませんでしたが「お気をつけください」とのことでした。

 今回は自分の認識の甘さで、警察の方々の貴重な時間を使わせてしまい、申し訳ありませんでした。

 同じような事態は、この記事を読んでいる皆さんにも起こり得ることです。私を反面教師に、面倒でもキャンプ道具は使う毎に積み下ろしをするようにしてください。特に刃物類のおろし忘れにはくれぐれも注意して、楽しく安全なアウトドアライフをお送りください。