■女性が安心してキャンプできる場所を目指して
あちらこちらでランタンに明かりが灯るころ、女性キャンパーたちは持参したドリンクと椅子で自然と1か所に集合。ヨーコさんを囲み、キャンプ談義が始まった。
女性キャンパーの年齢差は最大30歳。県外からの参加者も多く、キャンプ歴やスタイルもさまざまだが、話は尽きない。既婚、独身、専業主婦、バリキャリなど、現代女性を象徴する女性キャンパーたちには不思議な一体感があった。
キャンプ飯レシピ、便利なキッチンツール、虫よけグッズやキャンセル料有無の良し悪しなど話は多岐にわたった。面白かったのは、地面の話題。設営のしやすさや居心地に加え、撤収時のテントの汚れの少なさがポイントで大いに盛り上がった。人気の地面はウッドチップ、芝、砂、土の順となった。
また、女性ソロキャンプに不安を抱いている人も一定数おり、荷物施錠用の南京錠や万が一のためのブザーなど、防犯グッズを携帯するキャンパーもいるようだ。
その他にも、夜間に人が近づいてきたら光る携帯用人感センサーライトの利用や、カモフラージュ用の靴を置き、複数人キャンプであるように装うなど工夫を凝らした対策もあったが、やはりキャンプ場は「安心して過ごせる場所」であってほしいものだ。
2021年4月のオープン当初、REDROCKキャンプ場ではルールの周知徹底をしてもマナー違反が目につくことが多々あった。安心かつ快適に過ごせるキャンプ場を目指して、オーナー自ら利用者に協力を求め続けることが改善に繋がったそうだ。
やはり女性キャンパーは、管理人常駐のキャンプ場や万一トラブルが発生した時にすぐに駆けつけてくれる理解あるスタッフがいるキャンプ場を選ぶことを優先したい。
■女性限定イベントが増えることを願って!
女性限定イベントは、安心して過ごせるというメリットはもちろん、展示会さながらのギアチェックや情報交換、年齢や肩書きを超えた仲間に出会えるすてきな時間となった。
ヨーコさんは、女性キャンパーは「好き」を見極めて実践する行動力を持ち合わせる人が多いと感じているそうだ。そんなパワーのある、自分に正直な人が集まると気持ちよく過ごせる。
心のままに楽しめる女性貸し切りイベント、みんなが仲良くなれるフィールドを提供して4回。参加者のコミュ力とギャグセンスも高まり、毎回成功を納めている。昨年出産を経て育児に忙しい彼女だが、キャンプ場に授乳室を作るなどアイデアにも溢れている。今後、定期的な女性限定デーの開設などやりたいこともたくさんあるそうだ。
このようなキャンプ場や女性向けイベントは、数が少なくまだまだ限定的。今後は今回の「女キャンパーの宴」のような女性限定デー(イベント)がさらに増えることを期待したい。
●REDROCK キャンプ場
・住所 〒322-0256 栃木県鹿沼市下沢1031
・電話番号 090-3772-0247
・チェックイン 13:00-16:00 チェックアウト 9:00-11:00
・料金2,000円(ハイシーズン3,000円)※サイトによって2,500円(ハイシーズン3,500円)
駐車場 1台 1,000円
・ホームページURL https://redrock.localinfo.jp/
※営業日時はホームページよりご確認ください
※この記事の情報は2024年7月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。