■ダウン製品専用の洗剤で優しく押し洗い
洗剤は、ダウン製品専用のものを使おう。一般的な家庭用洗剤だとダウンの天然油分を奪ってしまい、保温性が落ちるためだ。ダウン製品と同じメーカーの洗剤を選ぶのが安心だと思い、今回は「O.D.メンテナンス ダウンクリーナー(税込1,430円)」を使用し洗濯した。
浴槽にぬるま湯75Lを溜め、そこにキャップ5杯分の洗剤を入れかき混ぜる。ダウンは空気を含んでおり、そのまま入れるとなかなか沈まない。軽くたたんでからぬるま湯につけ、空気を抜くように押しながら浸けていく。
ある程度シュラフやウェアが浸かったら、手や足で優しく押し洗いしよう。しばらくして汚れが出て水が濁ってきたら、浴槽の栓を抜き水を抜く。このとき、シュラフやウェアを絞るとダウンが傷むので、軽く巻くか、上から押さえるようにして水を切るのがおすすめ。
水を切り終えたら、再び浴槽に水を入れ、今度はすすいでいく。このときも洗ったとき同様に、優しく手や足で押さえながら行う。洗剤成分が残っていると、ダウンが膨らみにくくなるので、念のためすすぎは2回行った。
すすいだ後は、シュラフはタオルで上下を押さえながら、ウェアは洗濯機で30秒ほど回して脱水した。脱水後、シュラフは予想以上にコンパクトになり、持ち運びしやすくなった。
●洗濯時の注意点
・洗剤はダウン専用の洗剤を使う
・優しく押し洗いする
・すすぎは念入りにする
・脱水時は絞らない
■乾燥機は必ず低温に設定しよう
洗濯する前、ダウン製品を乾燥機で回してしまうと破れないか心配で、自然乾燥のみ行う予定だった。しかし、mont-bellで洗剤を購入するとき、スタッフの方に「自然乾燥してなかなか乾かない場合、臭いが発生することがあるので、最初に乾燥機を使って一気に乾かした方がよいと思います」とアドバイスされ、乾燥機を使うことにした。
乾燥時間はドラムの大きさや、脱水状態により変わってくる。注意点は洗うときと異なり、ファスナーは開けた状態にすること、さらに乾燥機の温度設定は生地やダウンを痛めないためにも、必ず低温にして様子を見ながら行おう。
自宅に乾燥機がないため、コインランドリーにシュラフとウェアを持ち込み、容量が「16kg」と表記された乾燥機に一緒に入れた。加えて「乾きやすくなりますよ」とスタッフの方におすすめされたバスタオルも1枚入れた。ちなみに、テニスボールを2個入れるとボールがダウンを叩き、ふんわりさせる効果があるそうだ。
乾燥機にコインを入れてスタートさせ、10分おきにシュラフとウェアの状態を確認。と同時に、ダウンがダマになり固まっているところを、手でそっとほぐす。ウェアは60分ぐらいで全体的にほぼ乾いたが、シュラフの方は表面の生地が乾く一方で、肝心のダウンはなかなか乾かなかった。
ウェアのみ取り出してさらに20分、シュラフは計80分間乾燥機にかけた。触ってみると、ダウンがダマになってるところが何か所もあり、まだじんわりと濡れているのがわかる。キリがなさそうなので、一旦持ち帰ることにした。正直に言うと「すすぎが足りなかった?」「失敗したのかも?」と、かなり不安な気持ちになった。
●乾燥機使用時の注意点
・ファスナーは開けておく
・温度設定は必ず低温にする
・ときどきダウンをほぐす