■座学で得た知識を実践! 雪山のプロの動きにはすべて意味がある!
座学の後は、いよいよフィールドでの実技です。まずは基本的な足の動かし方から、実際にアイゼンを装着し、さまざまな状況を想定しての歩き方を練習します。合わせて、ストックやアイゼンの使い分け、それぞれの適した使い方、そして歩き方など、基本的な部分から総合的に実践することで、座学で得た知識をフル動員させ、まさに身体で覚えていくような感覚です。
実技講習中も、斜面で装備品が滑落しないような置き方や、重心のかけ方など、経験豊富なガイドならではの雪山でのちょっとしたコツなど、実践的な内容が盛りだくさん。
もちろん、座学と同様に質疑応答が盛んに行われ、こんな時、あんな時はどういう対応を取るのが望ましいかを講師となるガイドが丁寧な動きで解説してくれました。
■近くてよい山「谷川岳」
群馬県と新潟県の県境に位置する百名山のひとつ「谷川岳」。山頂は「トマの耳」(標高1,963m)と「オキの耳」(標高1,977m)という2つのピークが特徴的な双耳峰。首都圏からのアクセスも良く、ロープウェイを利用することで日帰り登山も楽しめることから、四季を通じて多くの登山客が訪れています。
いずれの山頂も2,000mに満たないが、国内でも有数の豪雪地帯。それでも天候が安定し、気温も上がってくる3月頃になると、雪山登山を目当てに多くの登山客が山頂を目指す人気の山です。
●谷川岳のプロ「みなかみ山岳ガイド協会」が講師を務める
「谷川岳雪山登山スクール」では「みなかみ山岳ガイド協会」に所属するプロの山岳ガイドが講師を務めまる。谷川岳での登山はもちろん、さまざまなアウトドアアクティビティにも精通しているので、雪山登山スクールに参加した際は、アウトドアに関するアレコレをいろいろと聞いてみるのもいいのではないでしょうか。
講義は、座学、実技合わせて2時間30分となっているが、あっという間に感じてしまうほど、濃密で充実した内容でした。今回は、あくまで雪山初心者向けの内容でしたが、今後、中級クラスや谷川岳山頂を目指すクラスなど、雪山登山スクールの内容、規模をさらに充実させていく考えだそうです。
憧れと同じだけ、もしくはそれ以上にリスクや怖れもある雪山登山。まずは安全に、そして楽しく知識や技術を身に付けてみることから始めてみましょう。ちょっと怖い気持ちがあっても大丈夫。たくましく日に焼けた、優しい笑顔のガイドが迎えてくれることでしょう。
「谷川岳雪山登山スクール」
開催期間
2024年3月9日(土)~ 4月7日(日)
土日祝日を中心に複数回開催 *詳しくは予約サイトを参照
開催時間
午前9:00~11:30 午後13:00~15:30
*開催時刻15分前までに受付を完了してください
料金
6600円(税込)
*参加料金とは別にロープウェイ+観光用ペアリフト往復料金3500円が必要です
受付場所
ベースプラザ6階
会場
ビューテラスてんじん(座学) 天神平~天神峠周辺(実地)
定員
1グループ最大10名(最小催行人数3名~)
参加時のお願い
参加者の方は、下記装備をご確認のうえ、事前に準備をお願いします
*必須装備が不足の場合、参加をお断りする場合がございます
参加者の方には山岳保険の加入をお願いしております
加入していない方は当日、みなかみ山岳協会の山岳保険(1000円)に必ず加入をお願いしています
●必須の装備
・登山靴(冬用):防水性が高く、アイゼンが装備できるもの
・アイゼン:12本歯以上のモデル
持っていない場合はレンタル可(半日2,000円)
・登山ウェア:スキー用でもOK
・インサレーション(中間着):化繊素材など
・アンダーウェア:速乾性素材がのぞましい
・防寒着:ダウンジャケット、フリース等
・手袋/帽子/防寒小物:ネックウォーマー、バラクラバなど
・バックパック:装備一式が入るサイズ
・トレッキングポール
・サングラス/ゴーグル
●持っているとよい装備
・ピッケル
・ビーコン
・プローブ
・ショベル