●見どころ3 奈良時代に創建された神武寺
こんぴら山やぐら群を過ぎると、厳かな雰囲気が漂う神武寺(じんむじ)に到着する。神武寺は、奈良時代に聖務天皇の命で創建され、鎌倉時代には源頼朝や北条政子も熱心に信仰していた。今でも山岳信仰の面影を残す古いお寺で、昔に思いを馳せることができる素敵な場所だ。
●見どころ4 低山とは思えない素晴らしい景色
鷹取山へ登る途中には、逗子、葉山方面の海を望める場所がある。遠くには多くのヨットが見え、湘南の海岸らしい景色を楽しむことができる。さらに、鷹取山山頂にある展望台から眺める景色は絶景で、東側は横須賀の軍港が見え、西側は天気の良い日には富士山も見える。ぜひ、天気の良い晴れた日に登ってほしい。
●見どころ5 古代遺跡のような磨崖仏
鷹取山山頂から京浜急行電鉄追浜(おっぱま)駅に下りる途中に、巨大な磨崖仏(まがいぶつ)がある。自然の岩山に仏や菩薩を彫刻したものを磨崖仏という。この磨崖仏は彫刻家の藤島茂氏が昭和40年頃に制作したもので、高さ約8m、幅約4.5mもある。まだ歴史は浅いが、まるで古代遺跡を見ているかのような錯覚に陥るので、一見の価値はあると思う。
神奈川県の横須賀市と逗子市にまたがる鷹取山の魅力を紹介した。東京からのアクセスが簡単なので、晴れた日に足を運んでみてほしい。
【コース】
東逗子駅から追浜駅へ(コースタイム約2時間半)
東逗子駅 → 30分 → 神武寺 → 45分 → 鷹取山 → 45分 → 追浜駅 (休憩30分)