■転ばぬ先のポケットサイズクランポン「カトゥーラ」
続いて紹介するのは、アメリカ・アリゾナ生まれの「Kahtoola（カトゥーラ）」。靴の上から履くだけで雪や氷の上での滑り止めになる、チェーンスパイク（トラクション）を世界に先駆けて生み出したブランドである。
通常のクランポン（アイゼン）は雪山登山の滑り止めとしてブーツに付けるギアなのだが、特別な形状の冬用ブーツにしかフィットせず、重たくて嵩張るものが一般的。カトゥーラのトラクションシリーズは軽量かつコンパクトに持ち運びができて、柔軟性に優れたバンドを伸ばせばさまざまな靴にフィットするゆえに、雪のある時期のハイキングはもちろん、雪上ランニングや街中での降雪時にも対応する手軽さが特徴だ。
街は春めいてくる時期でも、標高の高い山々にはまだまだ雪が多く残る。朝晩の冷え込みで登山道が凍結することも少なくない。キャンプついでに山も少し登ってみたいと気楽に考える方でも、今の時期はトラクションを備えておいた方が安心だろう。
その点、「マイクロ スパイク」は約338g（Mサイズ）と軽量でありつつ、凍った雪にもしっかりと食い込む安心感が高い12本爪モデル。冬の低山から春の残雪期登山まで活躍するシーンは幅広く、「バックパックに入れてきて良かった！」と思わされることも多い。
対して、「エクソ スパイク」は、約208g（Mサイズ）とより軽く、使用用途もライトなモデル。シューズの上からサッと履くだけで、さまざまなコンディションに対応してくれる。冬は雪上ハイキングやトレイルランニング、夏も滑りやすい沢釣りや磯釣りなどにも使える。急な降雪時には、都市部の雪道でも頼りになるギアだ。
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