家族旅行に行くときはいつもホテル泊だが、急遽決まったノープランの週末旅行。行き先が決まらず悩んでいると、子どもたちがキャンプをしたいと言い出した。

 しかし、キャンプの準備をするには時間が足りない。そこで、はじめてコテージに泊まってみることに。コテージなんて高いだけだと思っていたが、泊まってみたら意外にも快適でびっくり。

 この記事ではキャンプ場で初めてコテージに宿泊した筆者が、その魅力とメリット・デメリットを紹介する。

■キャンプ場にあるさまざまな宿泊施設

「キャンプリゾート森のひととき」こちらはロッジの様子

 キャンプ場に行くとテントサイトの他にコテージ、ロッジ、バンガロー、キャビンなどさまざまな宿泊施設がある。ここではその違いについて簡単に説明する。

●コテージ
 宿泊設備が整っている施設。寝具、家具、お風呂、トイレ、キッチン、エアコンなどの設備が充実しており、キャンプ場の中にある別荘のようなイメージ。キャンプ場によっては庭にBBQ設備やガーテンテーブルなどもあり、プライベートを確保しながらアウトドアが楽しめる。

●ロッジ
 お風呂やトイレはあるが、家具や電化製品などはない場合が多い。多くの場合、寝具も用意されている。コテージよりも設備が少ないが、プライベートは確保される。コテージよりも料金が安く、お風呂やトイレなどのプライベートを確保しつつ、リーズナブルに快適なアウトドアを楽しみたい人におすすめ。

●バンガロー/キャビン
 寝具をふくめ、設備や備品は何もなく、テント代わりになる小屋があるだけの施設。電気がないこともあり、テント以外のキャンプや自炊の道具一式が必要になる場合が多い。テントで寝るのは不安、天候が心配、最低限のプライベートを確保したい人におすすめ。料金も3つの中で一番安い。

 コテージ、ロッジ、バンガロー/キャビンは一般的にこのような違いがあるが、実際にはキャンプ場によって設備や備品が大きく異なる。現地で困らないためにも、宿泊する際は必ず事前確認をしよう。

■コテージに泊まる「3つのメリット」

 筆者はアウトドア歴9年だが、コテージに泊まったのは初めて。泊まってみて、快適さに驚いた。筆者が感じたコテージ泊のメリットを3つ紹介する。

●メリット1 荷物が少なくて済む

 キャンプ道具はほとんど不要。持参した道具と言えば、食器とカトラリー類、あとは夜、外での食事用の灯りだ。着替えなど個人的な持ち物は必要だが、食材は買い込んで冷蔵庫にストックし、キッチンで調理もできる。

●メリット2 エアコンやストーブ類の完備

 今回利用したのは2024年2月初旬の寒い日。キャンプ経験者の筆者はまだ我慢できるが、普段キャンプをあまりしない子どもたちにとって、エアコンやストーブなどの暖房器具は重要だ。外で寒い思いをしても、室内は暖かく安心して自然を満喫できた。もちろん、エアコンがあれば夏でも快適だ。

●メリット3 プライベートが確保されている

 キャンプでは流しやトイレ、シャワーは共同で、テントサイトから距離がある場合もある。一方コテージは、自宅と同じ感覚で室内で水回りを利用できる。またコテージ間の距離感はほどよく、テントサイトのようにすぐ隣に他人がいることもない。わが家は愛犬を連れての利用だったので、愛犬が自由に動ける空間があるのもよかった。

■コテージに泊まるデメリット

コテージ内には冷蔵庫や電子レンジも完備

 もちろんコテージ泊はメリットばかりでない。デメリットもある。

●デメリット1 料金が高い

 テントサイトにしか泊まったことがない筆者は、コテージ泊の料金の高さに驚いた。友人と4人でテント泊をしても、サイト料は5000円ほどだが、今回筆者が支払った金額は2万6000円。テント泊の約5倍の値段だ。

 しかし、今回の目的はキャンプ場でアウトドアを体験すること。アクティビティや観光の費用は不要であったため、結果的には安く済んだと感じている。

●デメリット2 テント泊に比べアウトドア感が薄い

 エアコン、トイレや冷蔵庫があり、お湯は電気ケトルのため、ホテルに宿泊しているのとなんら変わりない。窓の外はキャンプ場だが、室内のアウトドア感はどうしても薄くなってしまう。