■夜明け前、ヘッドライトを頼りに編笠山山頂へ

日の出を迎えて雲海が赤く染まる。雲海に浮かぶように富士山が見える(撮影:山歩ヨウスケ)

 最後に登頂する編笠山へは夜明け前の暗い時間に小屋を出発する。編笠山は八ヶ岳連峰の最南端に位置する標高2,524mの山で、編笠を被せたような山容が名前の由来だ。

 山頂までは30分で到着できるので、荷物、飲み水をコンパクトにまとめ、必要のないものはテント場に置いていくといい。山頂で日が昇るのを待つ間、温かい飲み物があるといいのでバーナー、クッカーなどは持っていくのがおすすめ。

日に当たって赤く染まる南アルプスの山々(撮影:山歩ヨウスケ)

 ご来光で南アルプスが赤く染まる景色はぜひとも見て欲しい絶景だが、月夜に照らされる景色も幻想的だった。カメラでうまく写すことができなかったので、実際に行った時の楽しみとしてとっておいて欲しい。

■ご来光を楽しんだ後は朝食を食べて下山

 編笠山からのご来光と360度パノラマの景色を楽しんだ後は、テント場に戻り朝食を済ませてから下山をする。

 これから紅葉のシーズンを迎えるので、景色だけでなく、木々の色づきも楽しむ事ができる。青年小屋は11月4日が最終の宿泊日となっているので、紅葉と景色を楽しみながら三山のピークを踏んできてはどうだろうか。これからの時期は冷え込みが厳しくなる。出かけるのであれば十分に暖かくして出かけることをおすすめする。

●【MAP】青年小屋

●【MAP】観音平