■紅葉に染まる木々の間を流れる「奥入瀬渓流」

渓流沿いの気持ちのよい道が続く奥入瀬渓流(撮影:酒井 天里)

 「奥入瀬(おいらせ)渓流」は、十和田湖から流れ出た水がつくりだした深い自然林の中にある景勝地で、国の天然記念物だ。宇樽部キャンプ場から10分程の十和田湖側の起点「子ノ口(ねのくち)」から「焼山(やけやま)」まで14.5㎞、渓流沿いをバイクや車で走ることができる。

奥入瀬渓流の遊歩道からは自然がつくりだした川の流れと紅葉が楽しめる(撮影:酒井 天里)
奥入瀬渓流の変化に富んだ流れは印象的だ(撮影:酒井 天里)

 車道と平行して遊歩道も設置されているので、渓流のすぐ近くを歩くことができる。筆者も所々バイクを降りて散策をしてみたが、紅葉に染まる木々の間を力強く流れる清流に心が洗われた。

奥入瀬渓流の途中で一休み。紅葉と木漏れ日が美しい(撮影:酒井 天里)

 溢れる木漏れ日と、地面に落ちた木々の影がまた美しい。走っていると、ふと綺麗だと感じた瞬間にバイクを停めて、カメラで撮影できるのがよい。

■燃える紅葉を見に、東北へ行こう

紅葉に染まる宇樽部キャンプ場(撮影:酒井 天里)

 今回、宇樽部キャンプ場を訪れて、本当の「紅葉の美しさ」を知った気がした。それくらい衝撃的な色付きで、目を疑ってしまうほどだった。

 十和田湖周辺のエリアの紅葉の見頃は、例年なら10月中旬から11月上旬。しかし、今年は暖冬ということもあり、10月下旬から11月中旬頃まで楽しめる見込みだ。紅葉情報は以下のサイトからチェックできる。

十和田湖の紅葉見頃情報2023 https://tenki.jp/kouyou/2/8/32151.html

 秋は短い。しかし、それゆえに紅葉の美しさは際立っているのだと思う。東北は住んでいる地域によっては遠いが、あっという間に冬が来てしまうので、その前に思い切って出掛けてみてはいかがだろうか。きっと想像以上の景色が待っているはずだ。

 

●【MAP】奥入瀬渓流

●【MAP】宇樽部キャンプ場