■紹介するルート

 五色沼自然探勝路は歩いて片道約1時間30分かかる。東側の裏磐梯ビジターセンターから歩くルートと西側の裏磐梯物産館から歩くルートがあるが、筆者は後者の裏磐梯物産館から歩くことにした。

 西側から歩くと路沿いに見える沼は、母沼、柳沼、青沼(ここまで1km)、るり沼、弁天沼(ここまで1.5km)、竜沼、みどろ沼、赤沼(ここまで2.5km)、毘沙門沼の順となる。

 ここでよく考えてほしいのは、五色沼自然探勝路をどのくらい歩くかどうかだ。

 最初のオプションは、片道3.6kmを歩き、裏磐梯ビジターセンターから裏磐梯物産館までバスで戻るルートである。バスを利用すると、五色沼入口バス停から裏磐梯高原駅バス停まで約6分で戻れるが、時間帯によってはバスの運行が約2時間間隔となるので注意が必要だ。

 次のオプションは、途中で引き返すルートである。この場合は、歩く道のりと自分の体力を考慮して引き返し地点を決めよう。ちなみに、筆者は赤沼まで行ってから引き返すことにした。

紅葉で彩られた路(撮影:分銅英雅)

 さあ順番に紹介していこう。西側の入口から紅葉で彩られた路をしばらく歩いていくと、「青沼」が見えてくる。沼の色と周囲の紅葉が調和してすばらしい景色だ。

青沼(撮影:分銅英雅)
木造の展望台があるるり沼(撮影:分銅英雅)

 青沼のすぐ隣にあるのは「るり沼」だ。ここには木造の展望台が設置されていて、沼全体を見られる。この沼の色は明らかに先ほどの青沼とは異なっている。ここも紅葉が美しい。

比較的大きな弁天沼(撮影:分銅英雅)

 またしばらく歩くと、弁天沼にたどり着く。紅葉した樹木の間から見える沼は、なぜか神秘的な雰囲気を漂わせている。大きな沼なので、見る角度によって別の沼のようにも見える。

紅葉がいっぱいの路(撮影:分銅英雅)

 紅葉がいっぱいの路をさらに進み、竜沼、みどろ沼を過ぎると赤沼が見えてくる。この沼もこれまで見た沼の色とは違っており、紅葉とのコラボレーションがすばらしい。

赤沼(撮影:分銅英雅)

 筆者はここで路を引き返すことにした。ちょうどいい帰りのバスが無く、ビジターセンターで1時間以上待たなくてはならなかったためだ。

戻る途中の路(撮影:分銅英雅)

 駐車場に戻る途中もすばらしい紅葉で、疲れも忘れて彩のある落ち葉を踏みながら駐車場に戻った。この日は雨が降っていたが、それでも以前から行きたかった五色沼の紅葉を見られて大満足であった。