日本各地で猛暑日が最多記録を更新し続けた今年の夏、釣り好きのみなさんはいかがお過ごしだろうか。

 釣りに出かけたいのはやまやまだけれど、この猛暑のなかでは遠出はしたくないし、長時間の釣りは体力的にも無理がある。ほかにも、お盆休みにお金を使いすぎてしまったせいで、これ以上の出費は避けたいと釣りを断念してしまっている人もいるのではないだろうか。

 そこで今回は釣行をためらっている釣り人に向けて、安・近・短(安い費用・近くの釣り場・短時間)で楽しめる里川のオイカワ釣りを紹介したいと思う。

 オイカワは夏の暑い時期に活性が上がるため、釣りを楽しむならまさに今がベストシーズン。初心者や子どもでも簡単に数を狙える癒しの釣りなので、今までオイカワ釣りを楽しんだことのない方もぜひチャレンジしてもらいたい。

■近所の里川に泳ぐ手軽なターゲット

上)オイカワ(オス)、下)オイカワ(メス)どちらも婚姻色は出ていないがそれでも美しい(撮影:水卜 ヤマト)

 オイカワは北海道、および九州南部を除く日本各地に分布しているコイ科の淡水魚。河川の中~下流域や湖沼などに多く生息している。水質汚染などの環境変化にも強いとされており、都市部を流れる小規模の河川など、近所の里川で狙えるターゲットである。

 これは少し言い過ぎかもしれないが、オイカワがいない川を探す方が難しいといえるほど、とにかくどこにでもいる魚なのだ。

 もし、お住まいの地域にオイカワがいる川があるのかどうか知りたい場合は、「〇〇市 オイカワ」でネット検索すれば、すぐに確認できるだろう。万一、ネット検索で見つからなかった場合でも最寄りの釣具店で聞いてみれば、詳しく教えてくれるはずである。