■10月の北海道ツーリング「3つのデメリット」

 メリットがある一方、やはりこの時期ならではのデメリットも。

●デメリット①【バイカーとの交流がない】

 人が少ないメリットの裏返しになるが、旅中の出会いはほとんど期待できない。動画によくあるキャンプ場・ライダーハウスなどでの一期一会や、すれ違いざまの挨拶、いわゆる「ヤエー」の送り合いを期待している人は要注意。

 実際、筆者は約2週間滞在して、すれ違ったバイカーは片手で数え切れる程の人数だった。

●デメリット②【本州の冬並みの気候】

 10月後半となると、朝晩は本州の冬並みの気候となる。筆者は最低気温2℃を経験した。そのため、キャンプ泊を考えている場合は、冬キャンプの装備が必須となる。もちろんツーリング中もそれに準じた服装が必要となる。

 また、11月に入ると山間部などでは雪が降り通行止めになるところも出てくるため、天気予報や交通情報のリサーチは夏場以上に重要だ。

●デメリット③【移動に割ける時間が短い】

 筆者は寒さに強い体質のため、前述の寒さはそこまで気にならなかったが、苦労したのが日照時間の短さ。地域にもよるが、秋冬の北海道は日が暮れるのが早い。その分、移動に割ける時間も短くなり、なかなか距離を稼げない。

 夏の北海道ツーリングを経験したことのある人が、同じ感覚で計画を立てると大きなズレが生まれる可能性があるので要注意だ。また、暗い時間の走行は野生動物と衝突の危険性が高まるため、無理は禁物である。

■メリット・デメリットを理解して10月の北海道ツーリングを楽しもう!

孤独な時間もまたよし。北海道の広い大地は訪れるだけの価値がある(撮影:kou)

 雄大な自然を味わうことを主な目的としていた筆者にとって、10月の北海道ツーリングは大成功だった。旅先での交流を求めたり、寒いのが苦手な人はやはり夏に行くべきだが、静かな北海道の大自然の中で、バイクを走らせる爽快感と一人の時間を楽しみたい人は、ぜひ10月の北海道ツーリングを経験してみてはいかがだろうか。

●ナイタイ高原牧場

住所:〒080-1407 北海道河東郡上士幌町上音更

URL:https://www.kamishihoro.jp/sp/naitai
※営業日時はホームページよりご確認ください

●大洗港フェリーターミナル

住所:〒311-1305 茨城県東茨城郡大洗町港中央2
TEL:029-267-4133

URL:https://www.sunflower.co.jp/route/line/port/oarai/
※営業日時はホームページよりご確認ください

●釧路町達古武オートキャンプ場

住所:〒088-2141 北海道釧路郡釧路町達古武65-2
TEL:0154-40-4448

URL:https://www.welcome-kushirocho.jp/camp/
※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2023年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。