登山の三種の神器の一つであるバックパックは、登山形態によって多種多様なモデルが展開されている。

 見れば見るほど、どれが自分に合っているか迷ってしまうバックパックだが、まず荷物の出し入れを頻繁に行う開口部まわりの形状を理解することで求める機能が見えてくる。今回はその形状の違い、特徴について紹介する。

■バックパックのメインルーム ふた・開口部の形状の違い

 いくつもの種類にわかれているバックパックだが、今回はバックパックの中へのアクセス方法別に3種類に分類。

 なお、バックパックを選ぶ際は今回紹介するアクセス方法はもちろん、これから登りたい山、実際に触れてみての使いやすさなど、目的や使用感に合わせて選んでほしい。

●形状1 雨蓋式:詰めやすく、故障も少ないおすすめタイプ

雨蓋式は多くのバックパックに採用されている(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 登山用のバックパックで誰もが想像する形状が雨蓋式だ。上部に収納口があり、雨蓋で閉じることで文字通り雨による侵入を防いでいる。

 山頂を目指す軽量なアタックタイプ、シンプルなシルエットで岩場を登るクライミングタイプ、大容量で長距離を歩くトレッキングタイプと、どの種類にも使われている。

雨蓋式はコードを絞ることで収納でき、構造上故障が少ない(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 装備を収納する時はコードを緩めて開き、絞ることで閉じられる。生地に余裕があるので、装備が増えても対応でき、雨蓋とバックパック本体上部で挟み込むことでクライミング用のロープをはじめとした大型の装備も背負える。

 故障することもほとんどなく、多彩な使用ができることから、現在も「登山といえばこれ」といわれるほど信頼される形状だ。

 本格的に登山をはじめたい人は、まずこの形状を選択肢に入れてほしい。筆者も所有しているバックパックの中では雨蓋式が最も多く、どのモデルも長く使い続けている。