■セッティング完了! いざ木の上へ

森のなかで宙に浮くのは、日常生活では味わえない新鮮な体験だ(撮影:やまとわ)

 ロープを枝にかけ、着用したハーネスとロープを繋いだら、いよいよ木登りに挑戦だ。登る前に、バックル・アンカー・ロープ・カラビナが適切にセットされているかを確認する。ロープに荷重をかけたときに不具合がないかを入念にチェックする。

 登り方はシンプルで、ロープで作った足場に片足をかけて垂直に立ち上がり、ロープの上に手を伸ばして身体を支えながら、ハーネスとロープの結び目と足場の位置を登った分だけ上げる。ひたすらこの繰り返しだ。宙吊りのままこれらの作業をするので最初は難しく感じたけれど、何度か練習するうちにコツを掴むことができた。

プル―ジックという結び方でセットした足場の使い方を教わる。ちなみに小瀧さんや内野さんは足場なしでも登れるらしい!(撮影:やまとわ)
地面に対して、身体を垂直に保ちながら立ち上がると楽に登れる。言葉にすると簡単だけど……(撮影:やまとわ)
木の上から見下ろした景色。森をこうやって眺めたのは初めてだ(撮影:やまとわ)

■先生と道具のおかげ? 意外と簡単! ロープワークでの木登り体験

クライミング系のアクティビティには少し苦手意識があった筆者も、なんとか登れました(撮影:やまとわ)

 実際に登ってみた感想は、「意外と怖くないし、思ったより簡単」というものだった。高所がそれほど得意ではないので、木の上からの景色を楽しめないかもしれないと少し不安だったが、大きなコナラの安定感に安心を覚えたためか、不思議と怖いという感情は生まれなかった。技術面に関しても、最初こそアタフタしたものの、練習するうちに力の入れ方と抜き方のコツを少しずつ掴んで登れるようになり大満足。私以外の参加者も全員難なく登れていたことを考えると、ロープワークでの木登りは頼れる講師と充分な道具さえ揃っていれば、幅広い人が楽しめるアクティビティなのだろう。

 やまとわのイベントShindo.は、今年の秋にも開催される予定とのこと。木登りをはじめ、登山やキャンプだけではない本気の森遊びを体験できる機会なので、森好きな方はぜひチェックを。

4人同時に吊り下がっても、コナラはビクともしない。それだけで、木の偉大さを感じた(撮影:やまとわ)

株式会社やまとわ:https://yamatowa.co.jp