新緑が美しい5月中旬のある週末。長野県伊那市の企業「やまとわ」主催による身体と感性を使って森と本気で遊ぶプログラム「Shindo.」が、2日間にわたり開催された。この記事では、2日目のメインプログラムだったロープを使った木登り体験の模様をお届けしよう。
※ その他のプログラムは『山菜採り! ハンモック! ロープワークでの木登り』体験etc. 「森と本気で遊ぶ2日間は“気づき”の宝庫でした」 森の遊び方をプロに学ぶ【前編】(https://bravo-m.futabanet.jp/articles/-/123911)』をご覧ください。
■登り方は「ムービングロープシステム」 まずは登れる木を見極める!
初日同様に、Shindo.のロープクライミング体験は、やまとわが管理する人工林内で行われた。講師はやまとわの小瀧誠さんと内野桜子さんだ。今回はロープを使う「MRS」という初心者向けの登り方を教わった。
プログラムは、登る木の選び方からスタート。選び分けるポイントは、森全体が健全かどうか、木の形状や樹種、健康状態が適切かどうか。枯れ木や穴が空いている木はもちろんNGだし、幹が曲がっていたりコブがあったりする木、ロープをかけられる太い枝が生えていない木も適さない。そうした条件を加味したうえで、小瀧さんが森のなかから、最適な1本を探してくれた。
■狙った幹にロープを掛ける「スローライン」の使い方
木の枝にロープを引っ掛けるために必要になるのがスローラインだ。スローラインとは、ポリエチレン系の特殊素材で作られた細いロープのこと。このスローラインに重りをつけて、振り子のように反動をつけ、幹と枝の股の部分を目指して投げる。目当ての枝に重りを引っ掛けることができたら、スローラインの先にロープを結んで、スローラインとロープをかけ替える。このような方法によって、背の高い木の枝にロープを掛けることができるのだ。このような方法によって、背の高い木の枝にロープを掛けることができるのだ。