■ハゼの釣り方【エサ】チョイ投げ釣り

深場や遠浅といった広範囲を探りたいときに活躍するのがチョイ投げ釣り(撮影:戸松慶輔)

 振り出し竿とリールの組み合わせで、仕掛けの先に天びんと針をセットして狙うのがチョイ投げ釣りだ。

 ハゼは水温が高くなる夏に岸際(浅い場所)に接岸し、秋が深まるにつれ深場に移動していく習性がある。釣り場の地形によっては夏の接岸時期でも延べ竿では届かないポイントがあるため、遠浅の地形や、深場に移動する秋にはチョイ投げ釣りが有効となるのだ。

 キャストした後に天びん仕掛けが水底に着底するのを待ってから、少しずつ手前に寄せ(リールを少し巻き)ながらハゼのいるところを探っていく釣り方となる。

 天びん仕掛けは釣具店で購入できる。ハゼが釣れ始める5月頃からピーク過ぎとなる晩秋まで、シーズンを通して狙える釣り方だ。

チョイ投げの仕掛け図

 市販のチョイ投げ竿セットなどを揃えれば十分で、仕掛けもハゼ釣り仕掛けを購入しておけばすぐにハゼ釣りが始められる。

■ハゼの釣り方【ルアー】ハゼクラ

クランクをひったくるようにアタックをしてくるハゼはゲーム性の高さが魅力(撮影:戸松慶輔)

 近年人気を集めているのが、ハゼをルアーで狙う「ハゼクラ」。

 好奇心旺盛なハゼの近くにルアーのクランクを通すと、積極的にアタックしてくる様子が分かる。

 ハゼをルアーで狙う際は、クランクが底をコツコツと当たり続けるようにリールを巻くのが釣り方となるため、クランクに適した浅場のポイント選びがカギになる。

 水質がクリアであれば、ハゼがルアーを追うシーンが目視できるゲーム性の高さに加え、ルアーひとつで狙える手軽さも手伝って近年人気が高まってきている。

ハゼクラの仕掛け図

 ハゼクラ専用のルアー・クランクが釣具店などで販売されており、アシストフックを追加で付けるとフッキング率がアップする。

 竿はトラウト用などの柔らかめのタイプが向いていて、リールは小型スピニングリール。ラインはナイロンの1号程度で大丈夫だ。