京都にある世界的観光地・伏見稲荷大社。初詣だけでも毎年250万人以上が参拝すると言われており、毎日国内外から大勢の観光客が訪れている。
連日たくさんの人でごった返す伏見稲荷大社だが、ほとんどが千本鳥居をくぐって奥社奉拝所を巡り、本殿へと引き返してしまう。
そんなのはもったいない! 奥社奉拝所より先の稲荷山へと進まなければ見られない、不思議な景色があるのをご存じだろうか。
今回は、思わずカメラのレンズを向けたくなる稲荷山の見どころを3つ紹介する。
■見どころその1 根上がりの松
奥社奉拝所から稲荷山の方へ進んですぐのところに、1つ目の不思議な景色、「根上がりの松」がある。ゴツゴツとした根がグーンと曲線を描いている姿と、横方向ではなく縦方向に根が伸びている姿が印象的だ。
「根上がり」と「値上がり」をかけて証券・株に関係する人からあつい信仰を受けているほか、松の根をくぐったり触ったりすると膝や腰がよくなると、民衆からも広く親しまれている。
「根上がりの松」がある場所への入口は、鳥居と鳥居の間にある小さな目印で示されているので、見落とさないようにしよう。
■見どころその2 岩肌に並べられている祠とたくさんの小さな鳥居
稲荷山を巡っていると、岩肌に祠(ほこら)と小さな鳥居がたくさん並べられている様子を目にする。稲荷山は伏見稲荷大社の御祭神である、稲荷大神が降り立った地とされており、稲荷山と伏見稲荷大社は、稲荷信仰の始まりの地とも言える。
朱色の鳥居を潜り抜けると、突如として現れる景色にしばし目を奪われる。比較的新しい朱色の鳥居も見られる。近くの売店で鳥居の奉納を受け付けており、旅の思い出作りに試してみるのもよいだろう。