■車中泊旅のランニングコスト1:食費

外食と自炊を使い分け

 一日あたりの食費は、一人約1090円。食事は旅の醍醐味でもあるが、毎日外食ばかりでは月々の食費が大幅に増えてしまう。私たち夫婦は都道府県ごとに食べたいものを前もってピックアップし、それ以外はできるだけ自炊するよう努めた。その他に、ストレスなく食費を抑えたポイント3つ。

・ご当地食材で自炊する
・ご当地グルメは安上がりなランチで
・ご飯や汁物は自炊しておかずだけをテイクアウト
・飲み水は湧き水をうまく活用

  大半の自炊メニューは、“ご当地食材を使った炒め物+チルドの味噌汁+白ご飯”。調理時間が長くなるとガスボンベの消費が早くなるので、パパッと料理ができる炒め物をメインにしていた。基本的な朝食兼昼食は地元産の果物。食費の問題だけでなく、食べすぎると日中の活動に支障をきたすので、少なめの食事を心がけていた。

■車中泊旅のランニングコスト2・3:移動費・通信費

基本の移動は下道で

 車中泊旅にかかる移動費は、ガソリン代・高速代。私たち夫婦は離島へ行くこともあったので、フェリー代も移動費に含まれる。2021年4月は、屋久島・五島列島・天草にフェリーで渡ったため、通常よりも移動費はかなり高め。5万9300円のうち、2021年4月のフェリー代は4万7300円とおよそ8割を占める。

 ガソリン給油はだいたい週1ペースで行っていた。車種は令和3年式の『スズキ エブリイ PCリミテッド』。燃費は19km/Lで、ガソリンを満タン入れると703km走ることができる。ただし、かなりの量の荷物を乗せていたので、通常よりも燃費は悪かったと考えられる。

 通信費は、夫婦二人のスマホ代とポケットWi-Fi代。車の中でパソコン作業をすることも多かったので、ポケットWi-Fiは必須アイテムだ。二人とも格安SIMを使用し、ポケットWi-FiはMUGEN Wi-Fiを使用していた。