■睡眠時のお供「湯たんぽ」

高温になるため付属の袋に入れて使用する

 次に紹介するのは、睡眠時に使いたい「湯たんぽ」。キャンプにおいては、足元を温め、睡眠時の体温低下を防いでくれる必要不可欠なアイテムだ。なかでも筆者が愛用しているのは、直接火にかけて温めることができる“金属製”の湯たんぽ「マルカ 湯たんぽ Aエース2.5L」。

 9月〜5月くらいまで、夏以外のキャンプでは必ず持っていくアイテムだ。寝袋に入る30分前に焚き火台で温めておいてから寝袋に入れると、湯たんぽに触れている部分だけでなくその周辺部まで温かくなり、心地よい眠りにつくことができる。

直火で温めることができるのがキャンパーとしては嬉しい金属製湯たんぽ

 先日、湯たんぽの温度変化を検証してみた。夜の11時に沸騰したお湯を入れ、外気温7℃の野外に置いた寝袋に入れて8時間後、翌朝に湯たんぽ内のお湯の温度を測ってみたところ、50℃以上あった。湯たんぽを触ると火傷しそうなほどの熱が残っていた。もちろん金属製湯たんぽの使用時には、付属の専用袋を使用するので火傷の心配はない。

 こうした検証からも分かる通り、湯たんぽの有無で睡眠時の暖かさはまるで違う。特に冷えやすい足元に置いておくと、安心感を感じる。寒い時期には必ず持っていきたいアイテムである。

マルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L 袋付
価格/2770円(税込)
カラー/シルバー
サイズ/W29.5×D21.6×H7.4cm

■首を温める「ネックウォーマー」

シンプルだが「抜群の効果」を発揮するアイテム

 キャンプギアというよりは衣類に近いが、寒さ対策として「これほどコスパの良いものは無い」と感じるのが「ネックウォーマー」だ。

 ネックウォーマーは100円ショップでも販売されており、必要にして十分な機能を持っている。筆者は、マッサージ師の国家資格をもち、マッサージ業にも従事している。その観点から見ても、首は重要な部位である。太い血管や自律神経が通るため、首の冷えは全身の冷えに繋がりやすい。逆に、首を温めると全身が温まりやすい、ということでもある。

 これほど重要な部位を、簡単に温められるアイテムは他にない。前述した通り「最もコスパの良い寒さ対策」だと考えている。

 貼るタイプのカイロをネックウォーマーの内側に貼って、さらに首を温めるのもおすすめだ。また、ネックウォーマーの2枚重ねで、より熱を逃がさないのも良い。さまざまな工夫をして、寒さ対策に役立てて欲しい。

各種ネックウォーマー
価格/100円〜

■まずは簡単な寒さ対策から

 寒さ対策は、こだわるときりがない。本来であれば高性能テントやシュラフ、薪ストーブの導入などが望ましいが、多くの人がもつ課題の1つに「お金がかかりすぎる」という面がある。筆者も普段から、なるべくコストをかけずに寒さ対策をしたいと考えているため、このようなコンセプトでアイテムを紹介した。

 時として、命を脅かすほど危険なのがアウトドア。寒さもその要因の1つである。あくまで自分のアウトドアレベルにあった楽しみ方を基本に防寒対策をして楽しんで欲しい。今回紹介したアイテムが、あなたの今後のアウトドアを楽しむ一助となれば、幸いである。