コロナ禍以降、感染リスクを減らし、天候に関係なく旅行が楽しめる手段として注目が高まっている「車中泊」。しかしながら、よく目にするキャンピングカーとなると、車体が大きくなるため運転に不安が出てくる人も。ましてや普段使いの車として考えれば、使い勝手がよいとは言えないのは明らか。

 そんなちょうどよいサイズの車をお探しの方におすすめなのが、ハイエースやキャラバンなどバンベース、ワンボックスなどの外装をそのままにコンバージョン(改造)した「バンコン」だ。

 今回、車中泊初心者の筆者が実際にバンコンを使って1泊2日の車中泊を体験。装備や使い勝手などをレポートする。

■使用したバンコン、ニッサン「キャラバン」のスペック

 今回使用した車はニッサン「キャラバン」。Lサイズミニバン「アルファード」と比較すると、全長はそれほど変わらないものの、幅は160mm小さく、高さは315mm高い。実際に運転してみると、サイズ以上に長さを感じ、店舗駐車場での駐車もなかなか大変だった。また、車輌自体の高さがあるため、カーブや横風が吹く場面では左右に揺れるような感覚もあった。

※アルファードのスペックは、30系後期ガソリン車Xグレード

 燃料は軽油で、今回の1泊2日の行程ではリッター8.3kmの結果となった。エンジン音はディーゼル車を感じさせたが、特に不快ではなく、乗り心地の面ではトラックを改造したキャンピングカー「キャブコン」より遥かに快適であった。

 駆動も2WDと4WDを切り替えることができ、路面状況、季節に合わせて設定でき、燃費面、安全面でも安心だ。

2WDと4WDの切り替えスイッチ。これで雪道も安心だ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)