■二条大橋・荒神橋の飛び石群

二条大橋の飛び石群。増水していなければ渡れる(撮影:小松優太)

 三条大橋・四条大橋エリアを上流にのぼった先には、二条大橋・荒神橋の飛び石群がある。

 飛び石群とは、河床の安定を図る目的のために設けた「帯工(おびこう)」と呼ばれる構造物の上に配置したコンクリートブロックを指す。水位が低いときには人が渡れるという二次的な役割を果たしている。

 飛び石群は舟や亀などの形を模しており、場所によって形が異なるのでその違いを楽しめる。

二条大橋にある小舟を模した飛び石(撮影:小松優太)

 いくつかある鴨川の飛び石群のうち、最下流に位置しているのが二条大橋の飛び石群だ。ここには千鳥と4隻の小舟を模した飛び石群が設置されており、小舟に腰掛けて読書をしたり、映画『タイタニック』の真似事をしたりする姿が見られる。

荒神橋にある亀の形をした飛び石群(撮影:小松優太)

 二条大橋を上流にのぼった先の荒神橋には、亀の形を模した飛び石群が設置されている。晴れている日は子どもたちが亀の背中に乗ってはしゃぐ姿がよく見られる。

平安時代の京都の地図が描かれている(撮影:小松優太)
国宝の絵画のレプリカが展示されている(撮影:小松優太)

 また、鴨川の橋の下には展示物が設置されている場所がある。写真のように京都の歴史であったり、絵画のレプリカの展示であったりとさまざまなので、鴨川沿いを散歩しながら京都をより深く知ることができるだろう。