男なら誰でも憧れる無骨なキャンプスタイル。無骨とは、洗練されていなくて素朴で荒々しい様子を表す言葉。本来はあまりよい意味ではなかった言葉かもしれないが、現在ではむしろ好ましいイメージとなっている。洗練されたおしゃれなキャンプもいいが、無愛想で少し荒々しい無骨なキャンプスタイルもいいものだ。

 キャンプ芸人ヒロシの影響で無骨なギアの人気が高まっており、価格が高騰することもある。SNSを見て無骨なキャンプスタイルをしたいと思っているなら、この記事で紹介するメーカーの商品を参考にしてほしい。どれも無骨なキャンプスタイルにぴったりで人気のあるものばかり。筆者が使用しているギアの使用感も含めて解説する。今回は特におすすめの7つのメーカーを紹介。

■スタンレー

真空スチールボトルこそスタンレーの象徴(撮影:堀田篤史)

 水筒で有名なメーカーであるスタンレーは、キャンパーなら誰もが知っているのではないだろうか。スタンレーが無骨に感じるのは、メインカラーであるグリーンがそうさせるのだろう。この特徴的なグリーンは古き良きアメリカを体現している。

 スタンレーのラインナップは、メインである真空スチールボトルの水筒にクーラーボックス、ジャグなどがある。品質と耐久性に優れており、世代を超えて100年以上愛されるブランドだ。

■パスファインダー

使い込むほどカッコよくなるのが魅力(撮影:堀田篤史)

 キャンプ芸人ヒロシが愛用したことで、更に人気となったメーカー。20年以上にわたり軍人や漁師として経験したデイブ・カンタベリーが立ち上げたブランドがパスファインダー。彼の経験に基づく工夫が詰まったアイテムはタフで実用的なものばかり。

 パスファインダーで代表的なアイテムがカンティーンクッキングセット。水筒、カップ、ボトルストーブがセットになっていて、すべてスタッキングできる。付属のバッグがあるので、持ち運びしやすく便利。

■オレゴニアンキャンパー

キャンプ場でも映えるカラーリングが特徴のオレゴニアンキャンパー(撮影:堀田篤史)

 1960年代後半からアメリカで始まったアウトドアブームのなかで産声をあげたのがオレゴニアンキャンパー。有名な製品はグランドシートで、裏面に防水加工が施されている。ハトメがあり、ペグ打ちすると風によるめくれ上げを防いでくれるので、突然の強風でも安心。

 オレゴニアンキャンパーがなぜ無骨な雰囲気があるのかというとカラーリングにある。コヨーテやブラウン、迷彩柄が多く軍幕などとの相性が抜群。頑丈なのでタフに使えるのも人気の秘密だ。

 グランドシート以外の商品は収納ケースが多く、クーラーボックスもある。ティッシュケースやキッチンペーパーホルダーなどがあり、あれば便利なものばかり。サイトの雰囲気作りにもオレゴニアンキャンパーの商品は役立つものが多い。