■さまざまな特徴の温泉をめぐる
熊野本宮大社周辺は温泉が豊富なエリアなので、そのまま温泉巡りもいいだろう。川原から温泉が湧き出る川湯温泉のインパクトも大きいが、すぐ近くには特徴的な2つの温泉がある。
まず川湯温泉の1kmほど北には、大露天風呂が魅力の「渡瀬温泉」がある。こちらも大塔川に匹敵するほどの清流・四村川沿いにあり、近くにはキャンプ場もあり、施設も綺麗なのでファミリーで行くのにおすすめだ。
そこからさらに1.5kmほど北上すると、日本最古の温泉といわれる「湯の峰温泉」がある。ここにあるつぼ湯は、参詣道の一部として世界遺産に登録されており、この湯に浸かるだけで身が清められる気がする。
良い川の近くには良い温泉があり、そして古の時代から人々が紡いできた深い文化・歴史がある。もちろん、その周辺にはその土地ならではの味わい深いグルメもあったりもする。大塔川を含めた熊野川流域は、まさに川旅の醍醐味が詰まった魅力的な場所といえる。ぜひ癒しの川旅をしに、熊野川流域を旅してみてほしいと思う。
■名もなきビュースポットだって素晴らしいぞ
最後に、僕が個人的に好きな場所をご紹介する。でもここはあえて、これから旅する人のお楽しみってことで、ゲーム的に詳しい場所は言わないでおこう。下の写真をヒントに、Googleマップで川の形を見て探し出してほしい。ヒントは、大塔川から瀞峡方面に向かう途中の北山川だ。特に観光地でもなんでもないが、こんなエモい写真が撮れる場所はそうはないだろう。車で行くことができるから、目星がついたらぜひ発見チャレンジしてみよう。