大阪市内からもほど近い北摂(ほくせつ)最北部の能勢(のせ)にある、標高660.1mの「能勢妙見山(のせみょうけんざん)」は登山、川遊び、バーベキューなど、魅力あふれるスポットとなっている。また、能勢妙見山は全国的に知られた霊山であり、山自体が信仰の対象となっている。

 今回は信仰の山、能勢妙見山山中にある「本瀧寺(ほんたきじ)」と「能勢妙見山(のせみょうけんざん)」という寺院に、バイクで立ち寄ってみた。

■本瀧寺の「ハーレー和尚」と「カフェ寺巣(てらす)」

本瀧寺の「ハーレー和尚」こと、シュウケン和尚。カフェ寺巣にて(撮影:野口宣存)

 本瀧寺は妙見山の中腹にある、奈良時代から続く古刹。寺の境内にあるカフェが、「カフェ寺巣」だ。屋外席、屋内席ともに北摂の山々を見渡せる最高のロケーションで、天気がよい日は屋外席が気持ちいい。

テラスでいただく本瀧寺名物「ハーレー和尚のタイヤロール」と「寺巣珈琲」(撮影:野口宣存)

 本瀧寺の有名人といえば、ハーレー和尚として有名な「野間秀顕」和尚、通称「シュウケン和尚」だ。自身もハーレー乗りであるシュウケン和尚の、お寺にもっと親しんでほしい、参拝者の方々ともっと気軽に交流したいという想いから生まれたのが「バイク寺」と「カフェ寺巣」というわけだ。

令和4年の8月19日、バイクの日にお披露目となったバイク寺プレート(撮影:野口宣存)
自慢のバイクを被写体に撮影できる、バイク寺名物の撮影スポット(撮影:野口宣存)
本瀧寺本堂(撮影:野口宣存)
本瀧寺境内(撮影:野口宣存)

 「バイク寺とは名乗っているものの、ライダーだけでなく、ハイカー、サイクリスト、トレイルランニング、もちろん一般参拝客も大歓迎です」と、シュウケン和尚。

 ジャンルの違うオフロードバイク愛好者である筆者のことも、シュウケン和尚は温かく迎え入れてくれた。ハーレー乗りでなくても、バイク寺は受け入れてくれ、シュウケン和尚は車で来た一般参拝者ともすぐに打ち解け、和気あいあいとした雰囲気で会話を楽しんでいた。

本瀧寺から能勢妙見山に続く登山道(撮影:野口宣存)

 なお、本瀧寺の裏から妙見山山頂へ至る登山道があり、初級者コースの登りやすい道なのだが、山の上の方でゴミを捨てる人が後を絶たないとのこと。

 雨が降ると寺の方にゴミが流れてくるため、月一のペースで、登山道のボランティア清掃を行っている。常時参加者を募っているので、興味があればお寺に問い合わせてみては。

大阪府道4号線、本瀧寺の看板を右折すると寺はすぐだ(撮影:野口宣存)

 本瀧寺へは、車やバイクでの訪問がおすすめ。行き方は、大阪府池田市から国道477号を北上。野間稲地交差点を右折し、大阪府道4号線を約2.8km走行。本瀧寺の看板を右折すると寺はすぐだ。

●妙見宗総本山本瀧寺

・住所:〒563-0132 大阪府豊能郡能勢町野間中718
・電話:072-737-0028

・URL:http://www.hontakiji.com/