夏山で人気の北アルプス・立山は、紅葉の名所でもある。立山の紅葉は、9月中旬ごろから山頂付近で始まり、11月上旬ごろまでに気温の低下とともに、山頂から麓へ下りてくる。

 山頂付近は北海道の大雪山と並び、日本で最も早く紅葉が楽しめるスポットと言われており、山頂付近などからは、360度の大迫力の紅葉が楽しめる。

■紅葉の絨毯「富山県・立山」

室堂・みくりが池から見る立山の紅葉(撮影:おかだあきほ

 日本百名山の一つである立山は、雄山、大汝山、​​富士ノ折立の三つのピークからなる。

 立山黒部アルペンルートを利用すれば、壮大な景色が楽しめる標高約2,450mの室堂平までは容易にアクセスが可能。そこから雄山までは2時間ほどで登頂できるとあって、多くの登山者に大人気だ。

立山の秋は、赤、黄、緑の見事な紅葉の絨毯が楽しめる(撮影:おかだあきほ

 そんな立山でぜひ楽しみたいのが紅葉。三山の山頂付近では、9月中旬ごろからナナカマドやミネカエデ、チングルマが色づきはじめる。山の複雑な地形の上に、色とりどりに染まった紅葉の絨毯が敷かれる様子は、息を呑む美しさだ。