■秋めくブナ林や渓流をトレッキング 高原の散策だけでも大満足

●高原散歩もトレッキングも楽しめる

 温泉街から大型ロープウェイで上がった標高1,000mの山中に広がる湯沢高原。冬季はたっぷりの豪雪に包まれたゲレンデが、夏から秋は、高原の散策やトレッキング、アクティビティまで楽しめるレジャーエリアとして営業している。山頂駅舎のすぐ近くには、丸くてふんわりとしたコキアが群生している。高山植物園「アルプの里」や5つのテラスを散策すれば、眼下に広がる越後湯沢温泉の街並みや、巻機山や谷川岳の展望など、撮影ポイントがあちこちに点在。

 所要時間2時間30分ほどの大峰山周遊コースへトレッキングに出かければ、秋めいたブナの原生林や越後山脈の眺望を楽しめるうえ、大峰山の頂上からパノラマステーション(山頂駅)の向こうに広がる魚沼平野と湯沢町の市街地を一望できる。

 ほかにも、大峰山に向かうルートの途中から栄太郎峠の分岐を進んで山の反対側へ回る「トレッキング湯沢Ⅰ」コースがある。所要時間4時間20分の歩きごたえのあるルートで、帰りは路線バスの利用となるが、紅葉に染まった森を抜けながら、巨岩や沢、ブナの原生林、透明感のある清津川の渓流など、多様な秋の風景を楽しめる。

●SPOT.1 温泉街と谷川連峰を撮る

大峰山からの大パノラマを写真に収めよう

 ロープウェイ山頂からの景色もすばらしいが、トレッキングコースで大峰山まで登ればさらに高い場所から雄大な越後·三国山脈の大パノラマを写真に収めることができる。晩秋は雪をいただく谷川連峰とともに、温泉街と紅葉風景のコラボレーションを狙える。

●SPOT.2 独特の雰囲気があるブナ林をめぐる

原生林のブナ林を散策

 灰褐色のなめらかな樹皮に斑紋があるのがブナの特徴。原生林が広がる山道は雰囲気があり、秋が深まると頭上いっぱいに黄色く染まった葉が茂る。大峰山へのトレッキングコースのほか、山頂エリア内の散策路をめぐるミニハイキングコースなどで見ることができる。