去年、筆者はご縁があって猫を飼いだしてから、猫と車中泊する機会が多くなった。しかし真夏の車中泊は過酷だ。そして猫がいるとさらに暑さが増すような気がする。

 熱帯夜であれば、テント泊もかなり寝苦しいが、車中泊と違い網戸で寝ることができる分、マシである。それに比べ、真夏の車中泊は窓を開けると蚊などの虫が入ってくるので、窓が開けられない。クーラーの効いた自宅ではすり寄ってくる猫も、さすがに暑いようで、車中泊では筆者と距離をあけている。

 本当はクーラーをかけて寝たいところだが、周りのキャンパーや近隣住民にエンジンの騒音で迷惑をかけてしまう。せめて網戸があればとは思うが、自分の車・ホンダのバモスにあった車中泊用の網戸は売っていない。

■車中泊用網戸をDIYすることを思い立つ

 夏の車中泊が辛い一番の理由は、換気ができず車内に熱がこもるということだ。とはいえ熱帯夜でも海や山なら、車外は意外と涼しいことも多い。つまり換気ができれば、快適な車中泊ができる可能性が高いというわけだ。

 そこで、YouTubeを参考にさまざまな網戸を自作。筆者オリジナルもいくつか作ってみた。

 しかしある夜、車中泊中に猫が筆者オリジナル網戸を突き破って散歩に出かけるという事件が発生。窓から飛び込んで帰ってきた猫が、熟睡中の筆者の腹の上にドスンと着地したことで事件が発覚した。そこで思いついたのが猫の脱走を阻止できる丈夫な網戸である。

■猫も飛び出せない丈夫な車中泊用網戸の作り方

 筆者の車は先にも記したがホンダのバモス。軽の箱バンだ。ただ今回紹介する網戸は、バモス専用というわけではない。四角い窓であれば、たいていどの車でも適応する網戸である。作り方はとてもシンプルだ。

◇材料:窓2枚分
・ダイソー24メッシュ網戸替え用防虫網91cm×2m巻 330円×1本
・ダイソー ワイヤーネット44cm×29.5cm 110円×4枚
・家にあった釣り糸

 材料費はたったの770円だ。

ダイソー24メッシュ網戸替え用防虫網91cm×2m巻 330円(撮影:野口宣存)
網戸押さえゴムと網戸ローラーで作った試作品は、猫の脱走を許すことになり没となった(撮影:野口宣存)
ダイソーの ワイヤーネット44cm×29.5cm 110円。これが網戸の骨組みになる(撮影:野口宣存)

 なお、車種により窓の大きさは異なる。網戸作成の際は、自身の車の窓の大きさを計ってから、最適なサイズの防虫網とワイヤーネットを購入するとよい。