●ルート19:木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ) 中央アルプスの主峰を歩く

[山行ナビ]
日帰り
千畳敷-木曽駒ケ岳(往復)
歩行時間:3時間40分
体力 ★★☆☆☆ | 技術 ★★☆☆☆

 千畳敷カール内の遊歩道を経て、八丁坂の急坂を登ると乗越浄土に到達する。途中、左手側にはそそり立つような宝剣岳の岩峰が美しい。振り返ると南アルプスの峰々が望める。ここから先は心地よい稜線歩きが続く。全体的によく整備された快適な登山道なので歩きやすく、多くの登山者が訪れる。そうは言っても山道だ。石車(いしぐるま)に乗らないように注意して。途中にある中岳の山頂付近は見晴らしがよく、景色を眺めながらの休憩に最適だ。一度下ってから木曽駒ヶ岳へ登り返す。

 山頂は神社があり、開けた空間で休むのにもちょうどいい。しかし、逃げ場のない稜線の上、帰りの行程も念頭に天候の変化には気を付けたい。また、帰りもロープウェイなので下りの発車時刻も念頭におこう。

木曽駒ヶ岳に続く道のりは緩やかなアップダウンで軽快なトレッキングとなる。写真中央の青い屋根が宝剣山荘。赤い屋根が天狗荘
宝剣山荘の西側は夕日を眺める人気のスポット。宿泊するからこそ楽しめる景色だ
木曽駒ケ岳山頂は伊那市側と木曽町側それぞれに社殿がある。写真はそのうちのひとつ、木曽駒ケ嶽神社

●ルート20:千畳敷カール(せんじょうじきかーる) 圧巻の景色に高山植物が咲き誇る

[山行ナビ]
日帰り
千畳敷カール内散策
歩行時間:1時間
体力 ★☆☆☆☆ | 技術 ★☆☆☆☆

 標高2,612mのロープウェイ山頂駅を降りた先「千畳敷カール」は氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形で、畳を千畳敷いた広さがあるという喩えからその名が付いた。広大なカール内には数多くの高山植物が咲き乱れる。カール内の散策路は遊歩道が中心となっており、比較的歩きやすい。

 春は残雪でスキーやスノーボードを楽しむ人が訪れ、夏は百花繚乱する高山植物を目当てに。秋の紅葉は高山ならではの趣で目にも鮮やかだ。冬は雪山登山のメッカ。一年を通して賑わっている。

千畳敷カール内は草原のような景色。稜線には宝剣岳のギザギザと険しい岩峰が迫力のコントラストを見せている
お花畑だけではなく、注意深く見るとひっそりと咲く花も。キバナノコマノツメ
6月から9月のシーズンには様々な種類の高山植物が咲く