■森の中の「黄金湯」

 野天風呂への道は左右に分かれておりどちらからでも行けるが、今回は右側の道から入るコースを紹介。

 まず「黄金湯」に向かう。ロッジから森の中を歩いて約5分。途中、野天風呂と白馬大池への登山道との分岐があるので、間違えないようにしたい。

 「黄金湯」は3人くらい入れる大きさで、熱すぎずぬるくもない湯加減。他の野天風呂もそうだが、湯舟だけで脱衣所も屋根もないので注意しよう。

ちょうどよい湯加減の「黄金の湯」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

■源泉近く、絶景「仙気の湯」

 更に山道を登る。火照った身体をひんやりした空気が包み心地よい。10分ほどすると景色が開け、「仙気の湯」に着く。

 ここから北アルプス最北部、朝日岳(標高2,483m)から延びる「五輪尾根」が見える。高山植物の宝庫で、標高1,700mあたりから展望が開ける気持ちのよい尾根だ。谷間から雲が湧きあがり、アルペン的な雰囲気が漂う。「野天風呂」という呼び方がふさわしい場所だ。

「仙気の湯」は蓮華温泉源泉近くにある(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 源泉がすぐ近くにあるせいか、お湯は結構熱い。時折、湯舟脇のベンチに座り温泉で火照った身体を冷やし、また湯舟に身を浸し……という感じで、のんびりと温泉を楽しむ。