●愛宕念仏寺

愛宕念仏寺の境内

 「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」は、嵯峨野にある奈良時代からある古刹(こさつ)である。実は愛宕念仏寺は清滝トンネルの前にあり、清滝に行くには、必ず前を通る寺なのだ。

愛宕念仏寺のサーフボードを持った羅漢像
愛宕念仏寺の優しそうなお顔の羅漢像

 愛宕念仏寺のおすすめは2つある。1つは1200体の、ちょっと変わった羅漢像(らかんぞう)。実はこれらの羅漢像は、昭和50年代~60年代にかけて、素人の一般人が羅漢像を彫って奉納したもの。どの羅漢像も表情が豊かで、見ていて飽きない。

愛宕念仏寺のふれ愛観音

 もう1つのおすすめは、先代住職「西村公朝(にしむらこうちょう)」和尚作の「ふれ愛観音」。目の見えない人でも観音様に触って仏縁を結べるようにとの願いが込められているとのことだ。癒しのオーラに満ちた寺なので、清滝に行く際は、ぜひ立ち寄ってほしい。

・愛宕念仏寺
住所:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
電話:0758-65-1231

URL:http://www.otagiji.com/

■【MAP】愛宕念仏寺の滝付近

■清滝への行き方

 清滝へ行く方法は、車やバイクの他にバス、レンタサイクルがある。丸太町通りから「清滝道」を北に入ると、清滝までは一本道だ。約2.8km、車で6分程度である。なお、清滝は道が狭く、傾斜が急だ。運転には注意したい。バスで行く場合は、京都バス62/72/快速72/92/94系統のいずれかに乗る。72/快速72系統はJR京都駅発だ。

 また、清滝は谷あいの集落なので天候の影響を受けやすい。雨の日やその翌日は、川が増水していたり崖崩れなどが発生することもある。そのため、天気の良い日に訪れるようにしよう。

 この夏は、京都へ避暑に出かけるなんていうのは、いかがだろうか。