本格的な夏が到来した。海や山に繰り出したいところだが、どちらも暑くて参ってしまう。そんなときは、涼しい避暑地で過ごすに限る。今回は京都屈指の避暑地、「清滝(きよたき)」を紹介しよう。
■京都市内にある避暑地「清滝」
通称「清滝」は、愛宕山(あたごやま)の麓にあり、清滝川の渓谷沿いに広がる地区である。清滝の歴史は古く、平安時代より愛宕山に接し、つまり寺や修験道の関係者の集落が始まりだ。
現在清滝は、京都の避暑地として有名。秋の紅葉狩りの名所としても知られている。
■清滝の見どころ
清滝は、京都の嵐山や嵯峨野からひと山越えた谷あいの集落。山越えは試峠(こころみとうげ)を越えるルートもあるが、清滝トンネルを抜けるのが一般的。レンタルサイクルでも、ふらっと立ち寄れるような場所なのだが、意外と観光客は少ない。むしろ、やってくるのは地元の京都市民のほうが多いようだ。
そんな京都市民に愛される清滝の見どころを、いくつか紹介する。
●清滝川
四季を通じて清滝の一番人気は、清滝川の渓谷である。まず清滝川は、水の透明度が非常に高い。そして川沿いの遊歩道は歩きやすい。夏場は山の谷あいということもあり、とても涼しく快適だ。遊歩道から川に降りやすく、川遊びをしている人も少なくない。秋には川沿いを紅葉狩りできる。
ただし、キャンプやバーベキューは禁止。また、夏場に川遊びをするのはとても快適だが、くれぐれも水難事故には注意したい。