簡易ベットと呼ばれるコット。ベッドはもちろん、ベンチや荷物置きとしても使用でき、活用の幅が広い。しかし、種類が様々で何を基準に選んだらいいか、悩むキャンパーも多いのではないだろうか。

 今回は、自分に最適なコットの選び方を筆者の失敗談と共に紹介する。

(※写真中では両サイドのテープ部分がかかっていないが、使用時にはテープをかけて使用する)

■選び方1. 高さ

ハイコットを使えば狭いテントでも収納スペースが増える

 コットには2種類の高さがあり、ハイコット(高さ約40cm)と、ローコット(高さ約20cm)に分けられる。

 ハイコットの特徴は、ベットだけでなくベンチや荷物置きとしても幅広く使える点だ。また、コットに高さがあるのでコット下の空きスペースにも荷物が置ける。一方、ローコットは高さがないので横になったときに低重心で安定しやすい。天井まで遠いため、圧迫感を感じずに寝られるのも利点だ。

 上記のことを踏まえると、幅広い用途に使いたいならハイコット、寝るときの安定感を重視するならローコットがおすすめだ。筆者は両方使用しているが、活用度が高いのはハイコット。高さがあるので地面からの冷気や熱を感じにくく、睡眠時も快適だ。

■選び方2. 組み立てやすさ

コンパクトに折りたためるコットは、持ち運びや収納もしやすい

 コットを選ぶ際は、組み立てやすさもチェックしよう。筆者はアウトプットライフのイージーコットを使用しているが、とにかく組み立てが簡単で、時間をかけずに設営・撤収できる。

 筆者の失敗談として、力を要するコットを購入したことで組み立てに時間がかかり、いつの間にか使わなくなってしまったことがある。キャンプビギナーや女性には、ワンタッチで組み立てられるコットなど簡単なタイプがおすすめ。店頭で試してみたり、レビューを参考にしたりするなど購入前には必ず確認しよう。

■選び方3. 軽さ

 キャンプギアは必ず持ち運ぶため、軽量性も外せないポイントだ。ハイコットは高さがある分、やや重くなりがち。筆者は、デザイン性を重視し購入したコットが予想以上に重く、後悔した経験がある。

 その経験から、アルミなど軽量フレームでできたコットがおすすめだ。小さく折りたためて持ち運びにスムーズな軽さかどうか、重さも必ずチェックしておきたい。

 快適なキャンプにおすすめのコット。睡眠の質が上がり、安眠の一助となる。何を重視するかによって選び方が変わるため、紹介した選び方の中で優先順位が高いものから絞り込んでいくのがおすすめだ。コットを上手に活用し、ワンランク上の睡眠時間を楽しもう。