■ローチェアはどのような人にお勧めか?

ローチェア、ローテーブル、ソロ用テントの組み合わせ例(撮影:るあらび)

 こちらは、ローテーブル派のキャンパーの選択肢となる。また、前述したように、広い前室付きのテントであれば、その空間にローチェアを入れ込むことで、プライベート性を高めた居住空間を作ることができる。孤独を愛するソロキャンパーにとって、これは大きな魅力であろう。

 また見過ごされがちな点として、ローチェアは座った時の目線が地面に近いため、自然との一体感に優れている。これは焚火との相性の良さにも繋がり、近い距離感で迫力のある焚火を眺めることができるため、ローチェアならではのメリットとなる。

 もしあなたが、一人の時間と空間を大事にしながら、自然の中にどっぷりと溶け込みたいのであれば、ローチェアが良い選択になるであろう。

ある日のデイキャンプにてローチェアから撮影した1枚。大地との距離感が最高だ(撮影:るあらび)

■まとめ|キャンプギアとスタイルに合わせて最高のパートナーを選ぼう!

 基本的な考え方として、あなたのキャンプギアと求めるソロキャンプスタイルに合わせることが重要だ。ちなみに筆者は、ローチェアとハイチェアの両方を所有しており、状況に合わせて使い分けている。例えば、テントのみのソロキャンプの時は、ローチェアに腰かけて焚火の番人に徹している。一方でタープを使用する時は、解放感を満喫するためにハイチェアに身を沈め、のんびりと読書を楽しむことが多い。

 椅子は、キャンプギアの中でも特に寿命が長い道具の一つである。だからこそ、本記事の内容、そして、冒頭で述べた私の失敗談を参考にしながら、あなたにとって最高の相棒を見つけて欲しい。

 きっとその椅子との付き合いは、これから数年は続くことになるはずである。