奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)は青森県十和田市に位置し、特別名勝、天然記念物に指定され、ミシュラン・グリーンガイド二つ星にも選ばれた名所。

 高村光太郎をはじめ多くの文豪・芸術家からも人気の高いこの地は、巨木やブナ林に覆われ、原生的な自然を堪能することができる。(ミシュラン・グリーンガイドとは、フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」から発行される海外ツーリスト向けガイドブック。二つ星は「寄り道する価値あり」)。

■夏に訪れたい奥入瀬

夏の日差しに輝く奥入瀬渓流(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 奥入瀬は、緑が鮮やかな夏と、赤や黄色の彩り豊かな秋が人気だ。紅葉の綺麗な秋も見逃せないが、筆者はブナ、シダ、苔といった原生林が鮮やかな緑に変わり、深い緑の世界を歩いている幻想的な気分が味わえる夏をおすすめしたい。また、奥入瀬は都市部よりも気温が低く、日陰の場所が多いため、夏の時期でも快適に歩くことができる。

 さらには雨が降ると水滴をまとった苔などの植物が生き生きと輝き、神秘的な光景を目にできる雨が多いこの時期ならではの見所もある。。空と渓流の青さと、木々の緑が輝く、この季節こそがベストシーズンだ。

■奥入瀬をアウトドア初心者におすすめしたい5つの理由!

日常的に虹が見られる上流付近の銚子大滝(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 奥入瀬をアウトドア初心者におすすめしたい理由の1つは、平坦で整備が行き届いているため重装備なしで歩ける点。2つ目は、蚊やアブに悩まされることが少なく初心者には安心。3つ目は、いざとなったときのバスやレンタサイクル。4つ目は、14kmの長い遊歩道に見所が数多く点在するためツーリストが分散し、ゆっくり自然を鑑賞することができる。そして5つ目は、遊歩道のすぐそばを同じ高さで川が流れ、大自然を身近に感じられる点だ。