■最安値タックルで挑むヘラブナ釣り

今回お邪魔したのは、岐阜県海津市の朝日池

 エサは1袋のみ。道具も非常に少ない今回のヘラブナ釣り。およそヘラブナ釣りのイメージとはかけはなれてはいるが、岐阜県海津市の「朝日池」へとお邪魔した。

 本来ヘラブナ釣りには万力、竿受け、竿掛けを使うという暗黙のルールがあるため、管理池へ訪れる際には必ずレンタルなどがあるのかどうか、確認しておくようにしたい。

 万力一式についてはレンタル用品が整備されているところもあれば、レンタルがない場所も少なくない。レンタルがない場合、万力がない旨を伝えてそれでも大丈夫かどうか確認しておこう。

万力は持ち込まなかったが企画の説明をしたところ、貸し出してくれた

 さて、トータル5000円以下で揃ったヘラブナ釣りの道具でいざ実釣開始。

 初夏のウキが良く動く季節だからか、反応はかなり多かった。エサを打ち始めて10分ほどすると、ヘラブナが沸き立ってくるのが釣り座から確認できる。

安い竿でもしっかり釣れる!ヘラブナの引きにも負けない

 午後1時から3時までの2時間で最終的な釣果は26匹と上々の結果に。当然だが安いウキでもアタリは取れるし、安い竿でもしっかり寄せられる。筆者はヘラブナ釣り経験者(それでもヘラブナ釣り歴は半年)であることを加味しても、釣れるか釣れないかで考えればちゃんと「釣れる」のだ。

水面に浮かせたヘラブナは口をパクパクさせて寄ってくる

 もちろんエサを調整していきたいと感じる瞬間もあったし、糸がすぐにチリチリになってしまいもどかしさを感じる部分はあった。しかし、ヘラブナ釣りを楽しめるかどうか、と問われると最安値で揃えたタックルだって充分楽しめる、という結論となった。

 最後に最終的な金額を一覧で見てみよう。

・釣り竿 1080円
・ウキ 946円
・釣り糸 462円×2=922円
・ウキ止めゴム 220円
・ウキゴム 220円
・板オモリ 220円
・スイベル 220円
・ヘラブナ用針 264円
・エサ 616円
・エサボウル 持参
・計量カップ 紙コップで代用
・釣り場代金 1000円(午後から半日券)

 合計5708円という結果に。道具などを全て購入してもこの金額であれば、かなり安くお手軽にヘラブナ釣りを楽しめるのではないだろうか。

 ヘラブナ釣りは奥が深くてハードルが高い、と考えている釣り人たちの参考となれば幸いだ。