昨年は23県100以上の施設を訪れるほどサウナを愛する筆者が、先日行った函館で感動した銭湯と温浴施設の2軒をご紹介したいと思います。函館の温浴施設は、お湯=温泉が当たり前なのか?  と思うほど贅沢に源泉をかけ流していて、建物のスケールが驚くほど大きく、しかも水風呂の肌当たりがとても気持ちいいという、三拍子揃ったところばかり。関東在住の筆者としては、驚きとともに嬉しさも込み上げてくるほどでした。

■ここが銭湯!?  エンタメ度MAX「花園温泉」

 まず1軒目は函館市花園町、国道100号線沿いに建つ銭湯「花園温泉」。函館出身の歌手YUKIさんの地元もこの辺りなのだとか。行ったことのない銭湯に行くときのわくわく感は言い表せません。広い駐車場とネオンの看板が目に入ってきてテンションがアップ。

広い駐車場の奥にある花園温泉の入り口
お隣にはお食事処「パーラー花車」もあります!

 入口を入ると玄関と受付の間にもう1部屋あります。お庭の池が見え、一息つきたくなる不思議な空間。

お屋敷のようでもある花園温泉

 そこを抜けて受付へ。受付に着くと、男湯女湯の暖簾が左右にそれぞれあるとても面白い作り。右側の暖簾が新館、左側が本館です。女性のみ露天風呂を通じて新館と本館を行き来できます。男性はどちらかを選ぶシステムです。

こちらが新館の暖簾
左手には本館の暖簾が

●見たことのないカランの数

 今回私は新館の脱衣所を利用しました。浴室に入ってみてビックリ。入口のドアから奥までずらーっとカランの列が真っすぐ続いています。100人が同時に洗えそうなほどカランが並んでいるのを見たのは初めてで、この光景にまず圧倒されました。

●源泉かけ流しの熱い温泉

 函館のお風呂は全体的に温度が高めです。あつ湯、ぬる湯(中温湯)が用意されていることが多く、女湯のあつ湯は44度くらい。水風呂の直後なら入れました。ちなみに男湯はもっと熱くてほぼ入れなかったようです。ぬる湯と露天風呂が41~42度くらい。源泉かけ流しの温泉は、鉄分を含んだ濃い黄土色をしています。

●サウナのルーティーン

 新館のサウナ室はかなり大きくて40~50人くらい座れそう。大きなビート板を持って入ります。足裏も熱くなるので、女性はマットに足まで収まるように体育座りかあぐらスタイルがおすすめ。場所取りをしている常連さんが数人いるけど、広いので全く気になりません。適度に湿度も感じる熱めのサウナ、めっちゃいいじゃないか!  と一人にやけます。

 水風呂は15~16度くらい。肌当たりが柔らかくてとても気持ちいい。長く浸かっていたくなります。露天に面してサンルームのような空間があり、休憩はそこにあるデッキチェアで。窓からの風を感じながら1セット目からととのいました。そして、あつ湯と水風呂の温冷交代浴もオススメです。とにかく何度も水風呂に入りたくなりました。

●女性のみ新館と本館を行き来できる

 一見分かりにくいのですが、新館の露天風呂を超えて左に進むと、本館の露天風呂に着きます。本館にも同じように洗い場、内湯、露天風呂、サウナ、水風呂がありました。レイアウトや大きさが異なるため2軒分楽しんだような気分になれます。地元のお婆ちゃんたちに紛れて一緒に温泉に浸かってサウナでととのって、こんなに堪能して入浴料が440円!(※ドライヤーは1分10円)