■ポイント3 麓には、温泉街!

火砕流堆積物がゆっくり冷えて固まる際にできた「柱状節理」(写真:佐藤麦)

 大雪山系には、現在も活動をつづける活火山の顔もある。そして、火山のある所に温泉あり! 黒岳登山の入り口「層雲峡」は、温泉街としても人気のあるエリア。ぜひ、登山の前後に立ち寄りたい。また、約3万年前の噴火で形成された柱状節理など、自然景観の美しさも堪能できる。

■ポイント4 ロープウェイ・リフトで7合目まで行ける、アクセスのよさ!

2022年の夏山リフトは、6月1日から運行予定(写真提供:大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ)

 黒岳登山の入り口である層雲峡までは、JR石北本線上川駅からバスに乗車すれば、30分ほど。車では、旭川空港から1時間半ほどでアクセスできる。層雲峡から黒岳7合目まではロープウェイとリフトが整備されており、7合目のリフト終点から頂上までは、1時間半ほどで到着できる。

 山頂から先は少し難易度が上がるため、しっかりプランニングをして挑みたい。また、山頂を目指さなくとも、7合目からは片道15分の軽トレッキングコース「黒岳カムイの森のみち」も整備されている。スケジュールや体力に合わせて選択しよう。

■ポイント5 登山用具のレンタルも利用可能!

5合目の黒岳駅では、登山用品のレンタルも(写真提供:大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ)

 夏場でも雪が残り、山頂までは急な斜面や岩場もある黒岳の登山。チャレンジしやすい山とはいえ、防寒着や登山靴といった登山用具、水分や食糧の準備が必要になる。登山用具をこれから揃える方に選択肢として入れていただきたいのが、登山用具のレンタルだ。5合目の黒岳駅売店では、レインウェア(1500円~)や登山靴(2000円~)などをレンタルできる。利用の際は、事前予約が推奨されている。

 厳しい自然が織りなす景色は、まさに絶景。言うまでもないが、黒岳周辺は国立公園内。美しい自然を次世代に引き継いでいくためにも、動物にエサを与えない、ゴミは持ち帰る、歩道を外れて歩かないといった基本的なルールは遵守したい。トイレのない場所では、携帯トイレを使用するようアナウンスされている。

 アイヌの人々が崇拝してきた場所、カムイミンタラ。この夏、神々の世界へ訪れてみてはいかがだろうか。くれぐれも神々の化身、ヒグマにはご注意を!

●大雪山 層雲峡・黒岳ロープウェイ (株)りんゆう観光 層雲峡事業所

・住所 〒078-1701 上川郡上川町層雲峡
・電話番号 01658-5-3031
※営業日時はホームページよりご確認ください

・ホームページURL https://www.rinyu.co.jp/kurodake/