今回ご紹介するコースは、街に近い里山ならではの魅力でもある「街の夜景」がご褒美のナイトトレイルです。

 高層ビルからの眺める遠くにきらめく夜景とはひと味違う、宇宙船の先端に乗ってるかのような夜景の広がりを、ぜひお楽しみ下さい!

*夜間のハイキングには、十分な装備と知識、経験が必要となります(もしくは上級者に同行してもらいましょう)。お出かけの際は、自身の力を過信しないよう、ご注意ください。

夕暮れの街並みから、ぶどう畑と石仏群を抜けて

夕暮れの街を楽しみながらトレイルヘッドを目指す

 スタートは、JR学研都市線「河内磐船(かわちいわふね)」駅から。夕暮れの住宅街を抜けると、交野の名産「神宮寺のぶどう畑」が広がります。このぶどう畑を過ぎてすぐにある「石仏の道」をトレイルの起点に、ナイトトレイルへと進んでいきます。

今回のトレイルヘッド「石仏の道」の看板

 「石仏の道」は、その名のとおり“石仏”が点在するトレイルで、正式名称「廃岩倉開元寺石仏群(はいいわくらかいげんじせきぶつぐん)と呼ばれています。これから目指す交野山(こうのさん)には鎌倉時代から室町時代にかけて、岩倉開元寺という寺があったといわれ、これらの石仏はその寺に関連するものと言われています。この石仏群のうち、磨崖仏2点を含む5点が、市指定文化財に指定されています。

 そんな古の空気を感じながら、ご褒美の夜景を目指して先に進んでみましょう。

石仏群の入り口、一番初めに目に飛び込んでくる「石造弥勒仏坐像」

かつての修験場の名残を残す、山頂にそびえる観音岩!

里道の脇にある道標。石仏の道は別称「ご来光の道」とも呼ばれる

 石仏群を抜けると短い急登を上り、左側に見える枝道に入ります。ここからは一本道の上りが続き、「岩倉開元寺跡」を越えたら「三宝荒神二の鳥居」へ。

枝道に入り先を急ぐ!

 歩き始めから歴史の趣がプンプン漂っていますが、山頂近辺も期待を裏切りません。もともと修験場として使われていたこの山の山頂には、大きな「観音岩」がそびえ立っています。ここにも江戸時代に彫られたとの言い伝えが残る「磨崖梵字碑(まがいぼんじひ)」の3つ。山頂の観音岩に聖観音の梵字「サ」、南側の岩に三宝荒神の梵字「ウン」、北側の岩に大日如来の梵字「ア」が彫られています。ヘッドライトで照らせば、梵字探しも楽しめます。

山頂に鎮座する「観音岩」を左側から眺める