車中泊に興味がある人の多くが心配する問題の一つが、電源確保の方法ではないだろうか。今回は、実際に車中泊で半年間、日本一周の旅を続けた筆者が経験した、車中泊における電気事情を紹介していく。

■長期の車中泊に欠かせない「ポータブル電源」

十分な電源が確保できていると、安心して車中泊を続けられる

 筆者が旅中に電気を使用していた主なアイテムは以下の通り。

<充電>
iPhone×2台
Apple Watch×2台
MacBook×2台
iPad
一眼レフカメラ×2台
GoPro
持ち運び用モバイルバッテリー×3台
LEDランタン

<使用>
小型扇風機
家庭用炊飯器

 これだけのアイテムを日常的に充電するためには、容量の大きさと差し込み口の数が欠かせない。車内の電源確保でまず思いつくのが、シガーソケット。少しの移動であればシガーソケットでも問題はないが、車で生活するとなると、シガーソケットだけの電源確保では満足できない。そこで筆者がおすすめしたいのがポータブル電源である。

 ポータブル電源とは大型のモバイルバッテリーのことで、最近は災害時に備えている家庭も増えている。USBコードだけではなく、AC電源やシガーソケットが搭載されているため、さまざまなアイテムに使えるのが特徴だ。

 車中泊をしている多くの人が、このようなポータブル電源を使用している。しかし、筆者が電気を使用するアイテムは非常に多く、電源がなくなれば死活問題にも繋がる。そこで、念には念をということでポータブル電源を2個用意して、半年間の車中泊生活に臨んだ。車中泊の旅を終えた今言えることは、ポータブル電源を2個用意して正解だったということである。ここからは、実際に使用したポータブル電源を紹介していく。